2005年08月21日

親たちもNYタイムズに反論

沢山の権威ある団体が否定している自閉症水銀中毒説をまだ唱え続ける親たちを、無学で感情的・宗教的な集団として描いた『ニューヨーク・タイムズ』の記事に対して、親たちの団体の中でも代表的な存在であり、記事の中でも名前が出てきたセーフ・マインズ (SAFEMINDs) も、編集部宛に反論の手紙を出しました。この投書は掲載されていませんが、セーフ・マインズ自身のウェブでも公開されています。今回の記事は極端に偏向した報道だと主張しています。文章を書いたマーク・ブラックシルさんたちが強調しているのは以下の点です。

米国で自閉症は本当に激増している。
科学界で指導的立場にある機関や学会はこの激増を無視し続けている。
自閉症が激増してきた原因として、環境因子を調べることが必要。
エチル水銀は毒物であり、自閉症の一要因として検討する価値がある。
生物医学的な方法で、自閉症児の健康状態にしばしば改善が見られる。

マークさんたちは『ニューヨーク・タイムズ』の記者たちから電話やメールを介して何時間、何週間もの取材を受けました。その取材の多くは冷静なやりとりでしたが、直接会っての取材や実際に根拠としている学術論文などを見てほしかったマークさんたちに対して、記者たちは約束の時間・場所にあらわれませんでした。セーフマインズが資金を提供した行なわれた実験のデータなども無視され、予防接種に入っている水銀の量と自閉症の発症に関するデータも無視されました。

取材を受けた親たちが気づいたのは、担当した二人の記者のうち一人が、親たちの怒りの感情についてしつこく質問を続けたことです。取材を振り返ってみると、親たちの冷静で科学的な側面は消し去り、感情的な側面だけを浮き彫りにしたいという意図があきらかだとマークさんは言います。無学で感情的な親たちが医学界の権威に対してテロリストのような脅迫を続け、証明されていない療法で子どもたちを危険にさらしているというわけです。

実際のところ、マークさんたちは有名大学や大学院出身の、エリートと呼んでもさしつかえない人たちです。自閉症の増加について自分たちで調べた結果は、審査を通って専門誌にも掲載されています。

自閉症と遺伝の関連性について莫大な資金が費やされていますが、当事者や家族の役に立つ発見はさっぱり出てこないし、それに比べて臨床的な研究に交付される資金はこくわずかだと言っています。水銀との関係についても、実際に自閉症児が水銀中毒かどうかは調べようとせず、大がかりな総人口調査の結果のみで、いくつかの臨床的・生物学的な根拠を否定し続ける先生方の姿勢に満足できず、自分たちで研究しているのだと言っています。

http://www.safeminds.org/pressroom/press_releases/2005-06-27-SafeMinds-NYT-Public-Editor-letter.pdf
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2005年08月14日

自閉症の時代: NYタイムズに反論

アーミッシュの自閉症について調べてきた新聞記者ダン・オムステッドさんは、ご自身の連載記事である "The Age of Autism" で『ニューヨーク・タイムズ』に対して反論しています。



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2005年08月10日

NYタイムズは水銀説に反対: 無学な親たち?

水銀と自閉症の関連性について調べ、ルポルタージュ Evidence of Harm [実害の根拠] を書籍として発表したデヴィッド・カービーさんは、長年『ニューヨーク・タイムズ』に記事を提供してきた作家・新聞記者です。(ただし専属記者ではありません。) 4月17日には、同紙にこの本の書評も載りました(Polly Morrice, "What Caused the Autism Epidemic?")。

ジェネレーション・レスキューは自閉症児のキレーションを薦める団体として『ニューヨーク・タイムズ』に大がかりな広告を載せました。

この様な記事や広告によって『ニューヨーク・タイムズ』が水銀説を支持しているかのような印象を人々に与えることを経営陣や編集部は好ましく思っていなかったらしく、6月25日、水銀説やキレーションを真っ向から否定する二つの記事が、編集部名義で載りました。

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2005年07月27日

RFK: あたらしい論客の陰謀説

ロバート・F・ケネディ・ジュニア、通称ボビー・ケネディさんは、故ロバート・ケネディ議員の子どもで、故ジョン・F・ケネディ大統領の甥です。弁護士として、環境問題に取り組んできました (www.blackwarriorriver.org/kennedy.htm
)。

20年以上のまえの話ですが麻薬所持で逮捕されたこともあるようです (en.wikipedia.org/wiki/Robert_F._Kennedy,_Jr.)。

自分たちの子どもの自閉症は水銀中毒だと主張する親たちのしつこいはたらきかけに根負けして、自分で調べてみたら意外な事実が出てきて驚き、懐疑派から転向しました。調べた結果を論文にまとめ、発表の場を探しましたが、どこの新聞社からも断わられ続けました。やっとのことで短縮版を掲載してくれたのは、若者文化の雑誌として長い歴史のある『ローリング・ストーン』誌と、ネット雑誌として有名なサロン.comでした。

内容は、絵に描いたような陰謀説で、紹介するのに気が引けるほどです。


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2005年07月09日

デンマークで自閉症の診断が増えたわけ

日本でも米国でも、水銀自閉症説に否定的な主張がなされるとき根拠として示されるのは、いくつかの国で行なわれた総人口調査の結果をまとめた論文です。特にデンマークで行なわれた調査の論文は重視されることが多いので、その内容を復習しておきましょう。

デンマークはもともと居住者の出入りが少ない小さな国で、早くから国民総背番号制が実施され、医療機関のコンピュータ利用も進んでいます。ですから、患者のカルテに基づく大規模なデータベースもあります。その中でも精神医学登録簿というデータベースを使って、自閉症に関する大がかりな調査が行なわれ、論文として発表されています。予防接種の水銀と自閉症の関係について調査した論文は、ポール・ステアグリーン博士が共著者の代表を務めている論文と、クリステーン・マドセン博士が代表を務めている論文、それにアンデルス・フヴィード博士が代表を務めている論文の三つです。このほかに、水銀は入っていませんが、別のしくみで自閉症との関係が疑われているMMRワクチンに関する調査論文もあります。

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2005年06月24日

ジェネレーションレスキュー: 自閉症児のキレートを薦める150家族

自閉症の原因は水銀であると主張する新しいNPOが、いくつか全米の新聞に広告を載せたり、運営している家族の記事が載ったり、テレビにも登場しています。自閉症を「治す」方法として、キレーションに関する情報を広める目的で結成されたジェネレーション・レスキューです。


「完治」(cure) という単語は、かつてベッテルハイムが使っていたためか、自閉症関係者のあいだでは印象が悪く、タブー視されていたんですが、この団体は堂々と「完治」を目指しています。アスペルガーも含めた自閉症スペクトラム症候群だけでなく、言葉の遅れやADHDも対象に、これらの多くは水銀中毒だと言っています。


具体的な活動としては、ネット・新聞・雑誌などを通して情報を広めることと並行して、米国各地に住んでいる構成員の親たちが「レスキュー・エンジェル」として、新しい親たちの相談に乗り、協力してくれる専門家を紹介します。


親たちの体験を綴った文章も沢山あります。具体的なキレーションの方法として多いのはラシッド・ブッタール博士による経皮DMPSとアンディ・カトラーさん (Ph.D) の提案するDMSA・ALAの3・4時間おき投与です。DAN!の方法で成果のあがった例もありますが、DAN!の方法で効果が無かったり、副作用に苦しんだため経皮DMPSや3・4時間おきの方法に切り替えた例も少なからずあります。
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2005年06月06日

PCA-Rx

水銀も含めて、さまざまな有毒物質を解毒する効果が宣伝されている商品の一つがPCA-Rxです。口の中に噴霧するだけという手軽な方法で、副作用もないと宣伝されています。


その化学的なしくみについて、詳しいことは分からないのですが、公開されている情報ではリポ酸が含まれていると書いてあるので、このリポ酸による効果なのかもしれません。


ただし、リポ酸は除去してあると主張するかたもいます。どちらが真相なのか分かりません。

利用した人の体験では、使い始めの時期の評判は良いです。長期的に使っている人の中には、全く効果が無かったと言っている人も、ひどく悪化したと言っている人もいます。米国で公開されているリンクをいくつか紹介します。

大人の水銀中毒者: はじめは少し改善、あとから酷くなり、発作が頻発したような状況に


自閉症児: 非常に改善


大人の水銀中毒者: 変化なし


自閉症児: 非常に悪化


自閉症児: はじめて6週間、行動面で改善、社交的に

自閉症児: はじめて5週間、良好


自閉症児: はじめて4ヶ月、良好


大人の水銀中毒者と自閉症児: マイルドな効果

自閉症児: 1日8回が効果的
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2005年05月28日

自閉症の時代: アーミッシュの村を訪ねて

5月24日に発表されたジェネレーション・レスキューの記事へのリンクを追加しました。

ダン・オムステッドさんというかたの連載がUPIを通して配信され、いくつかの新聞に載せられています。The Age of Autism という題で、内容は自閉症と水銀についてです。特に興味深いのは、18世紀から昔のままの生活をしているキリスト教の宗派として知られるアーミッシュの人たちのあいだで自閉症の人がいるかどうか調査に行っていることです。

2005.02.25 Educated guesses 高学歴の家庭に自閉症児が多かったというカナー時代の記録

2005.03.13 Backward カナーの自閉症について復習

2005.03.18 Mercury in the air 大気中に放出された水銀の量と自閉症の発生率

2005.04.18 The Amish anomaly ペンシルヴェニア州ランカスターにあるアーミッシュの村を訪ねて

2005.04.19 Julia 一人は中国うまれで、予防接種を受けてからアーミッシュの家庭へ養女として迎えられた。二人目は説得されて予防接種を受けてから自閉症の症状が出てきた。三人目は不明。

2005.04.28 A new approach エリザベス・マンパー博士による生物医学的な取り組み

2005.05.06 Letter from Ibiza 知能の高い自閉症者からの手紙、水銀論争にはふれていない

2005.05.10 Witness [目撃者、ハリソン・フォード主演の映画『刑事ジョン・ブック』の原題] ランカスター群で25年間開業している小児科医でもアーミッシュの自閉症児は見たことがない

2005.05.17 Mercury ascending IOMの2004年発表、カービーさんのルポ、CDC局長の意見など、水銀中毒説をめぐる議論


2005.05.20 Mercury and the Amish 予防接種を受けていないアーミッシュを6人発見、そのうち4人は水銀値が高かった

2005.05.23 Goshen インディアナ州ゴシェンにあるアーミッシュの村を訪ねて

2005.05.24 Heavy metal [追加しました] キレーションを支援する150組の親たちの会ジェネレーション・レスキューについて


2005.05.26 Oaklawn ゴシェンのオークローンにある精神科のクリニックで聞き取り取材、アーミッシュの自閉症は見あたらない


2005.06.02 A glimpse of the Amish さらにアーミッシュの居住地域を調べたが、やはり自閉症児は極めて珍しい。


2005.06.06 Amish ways アミーッシュ10万人のうち確認できた自閉症は10ほど。アーミッシュは自然食だがサプリメントは摂取。

2005.06.08 One in 15,000 Amish 何十年もアーミッシュの地域で診療活動をしている医師によると、この地域の1万5000人のうちで自閉症は一人だけ。
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2005年05月25日

IOM発表 (2004) に納得しない人たち、特に親たち

ワクチンと自閉症の因果関係は否定する方が好ましいという文書とともに、ワクチンと自閉症は無関係という口頭発表を行なったIOMの調査委員会に対して、自閉症児の親たちからなる沢山の団体が否定的な意見を発表しました。もともとこの運動の先頭をきってきたSafeMindsだけでなく、CAN財団や米国自閉症協会 (ASA) も、この発表が時期尚早であるとか、この発表を支持しないという声明を出しています。

ASAの見解は、自閉症児の中でワクチンや水銀の影響を受けやすい子がいるかどうか、実際に自閉症児を対象にした生物学的な調査や臨床的な調査を行なってみないと分からないというものです。統計的な総人口調査だけを根拠にして因果関係を否定するのでは結論として不充分というわけです。

親ではありませんが、サルを対象にした水銀の実験データを不正確な形でIOMに提示されてしまったバーバッカー博士もIOMの結論を見直すべきだと論文の中で言っています。

免疫機能と自閉症について研究しているエドワード・ヤズバーク博士 (MD) は、IOM発表の撤回と速やかな再調査を要請する手紙を発表しています。博士はお孫さんが自閉症です。

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2005年05月23日

IOMの調査委員会 2004

ワクチンと自閉症の関係を否定する立場の主張がなされるとき、根拠として必ず示されるのがIOM調査委員会による2004年の最終答申です。どちら側に立つにせよ、最も重要な報告と言えます。

予防接種の安全性に関するIOMの調査委員会は、2001年から活動を続けてきましたが、2004年2月、ワクチンと自閉症に関する公開の会議を行ない、2004年5月に最終答申を発表して解散しました。この答申では、DPT三種混合ワクチンやB型肝炎、インフルエンザ・ワクチンなどに含まれているチメロサール (水銀化合物) に関する議論と併せて、水銀の入っていないMMRワクチンと自閉症の関連についても検討されました。

2004年2月に行なわれた公開検討会の録音と発表用スライドは、下記のリンクで視聴できます。


以下、もう少し細かく紹介します。

委員長をつとめるハーヴァード大学マリー・マコーミック教授 (MD・Sc.D) の挨拶

医学博士 (MD) でもあるデイヴ・ウェルドン下院議員の演説

コロンビア大学メイディ・ホーニッグ準教授 (MD)
 免疫機能の弱いネズミに、体重計算で90年代米国の乳児と同程度に相当するチメロサールを注射したら脳が大きくなり、自傷や他傷を始めた。

カナダの研究所につとめるクマナン・ウィルソン博士 (MD, MSc) の発表
 過去に発表された論文を調べ、MMRワクチンの接種率と自閉症の発症率に統計的な関連は見られなかった。

CDCのフランク・デステファーノ博士 (MD) による調査報告
 生後18ヶ月でMMRワクチンを接種した子の集団と36ヶ月で接種した子の集団で自閉症の発症率に差がない。

英国の研究所につとめるエリザベス・ミラー医師による調査報告
 WHOの資金で行なわれた調査 (当時未発表) によると、乳児期の予防接種に含まれる水銀の量と自閉症の発症率に負の相関が見られた。

ワシントン大学ロバート・L・デイヴィス教授 (MD) による発表
 CDCのデータベースによる最初の調査で水銀と自閉症に相関は見られたが、データの再検討で、相関は見られなくなった。

デンマークでワクチンを開発している国立血清研究所の疫学者アンダース・ピーター・フヴィード先生の発表
 デンマークで水銀入りのワクチンを全廃しても自閉症は増え続けた。

遺伝学者マーク・R・ガイアー博士 (MD, Ph.D) と息子のデヴィッド・ガイアーさんによる発表

 ワクチン被害報告データベース (VAERS) を使った調査で、水銀と自閉症に相関が見られた。CDCのデータベース利用を申請したが、なかなか使わせてくれず、やっと許可がおりてアクセスしたが、データは改ざんされていた。水銀が神経の発達に有害であるという証拠は山ほどある。

アリゾナ大学の毒物学者H・ヴァスケン・エイフォジアン教授 (Ph.D) の発表。
 尿や毛髪の調査結果から見て、自閉症児は水銀の排出能力が弱いという仮説を支持する。遺伝子の研究とも符合する。脳内の水銀を排出できる薬は発見されていない。

ベイラー医科大学のデヴィッド・バスキン教授 (MD) による報告
自閉症児から採取した細胞サンプルと、症状の無い兄弟姉妹から採取した細胞サンプルを使った実験で、自閉症児の細胞の方がチメロサールによる損傷が大きかった。

全米アレルギー伝染病研究所のポリー・セイガー先生による発表
 バーバッカー教授によるサルの実験 (当時未発表) を報告したもので、チメロサール由来のエチル水銀は排出が速いと主張、ただし会議で発表されたデータには間違いがあり、後に訂正された。

ケンタッキー大学化学科長ボイド・ヘイリー教授 (Ph.D) の発表
 チメロサールの研究を始めたら研究資金が交付されなくなった。動物実験で、男性ホルモンがチメロサールの毒性を倍増させ、女性ホルモンが半減させる。ホームズ博士 (MD) によって行なわれた毛髪水銀の調査報告も含む。


自閉症児の父親で医師、ステットソン大学兼任教授のジェフ・ブラッドストリート博士 (MD) による発表
 自閉症児の尿中水銀、後発退行型自閉症児の脊髄液から検出された麻疹ウイルスRNA。

ユタ州立大学研究員ヴィジェンドラ・K・シン準教授の発表
 麻疹の抗体が多い自閉症児について。

フロアからの意見 沢山の親たちが体験を述べました。キレーションでお子さんが劇的に変わったと主張する親のかたもいました。招待されず、自費で駆けつけた研究者による発表もありました。


一日分の議事録もあります。


委員会の最終答申は5月に発表されました。結論の要点は以下の通りです。

・ワクチンの接種率と自閉症の発症率を比較した総人口調査の結果を重視し、MMRワクチンと自閉症の因果関係を否定する立場が好ましいと判断する。
・同じく接種率と発症率を比較した総人口調査の結果を重視し、チメロサールと自閉症の因果関係も否定する立場が好ましいと判断する。
・ワクチンと自閉症の関連を示す証拠は理論的な次元にとどまっている。
・予防接種の実施に関して、これまでの方針を見直す必要はない。
・今後、ワクチンと自閉症に関する研究は奨励しない。


発表にあたって行なわれた記者会見では、これに加えて、「圧倒的」(overwhelming) な証拠に基づいた結論として、ワクチンと自閉症は無関係だと主張がなされました。因果関係を証明するには不充分、という結論ではなく、関係そのものが無いと言うのです。


この最終答申は書籍になっていますが、ネット上でも無料で閲覧できます。医療機関でキレーションを行なうばあい、倫理委員会の審査を通すべきだと委員会は述べています。
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2005年05月21日

自閉症児の尿中水銀に関する論文 2003

自閉症と水銀に何らかの関係があるうるという証拠として、論文要旨の翻訳を再掲しておきます。ジェフ・ブラッドストリート医学博士は自閉症児の父親として研究と医療を行なっている人物です。大学でも教えています。

ジェフ・ブラッドストリート (MD), デヴィッド・A・ガイアー, ジェロルド・J・カーツィネル (MD), ジェームズ・B・アダムズ (Ph.D), マーク・R・ガイアー (MD, Ph.D)共著

自閉症スペクトラム児童における水銀蓄積に関する比較研究

要約

自閉症の激増が、近年の米国と英国で報告されている。発症率の報告が次々となされ、生物学的な矛盾も無い点から、自閉スペクトラム症候群と水銀被爆の関連性が示唆されている。本研究では、メソ-2,3-ディメルカプト琥珀酸 (DMSA) の経口投与を三日間おこない、自閉スペクトラム児童の集団と、同年代で症状の無い児童の集団を比較した。全体では、自閉症児221人の尿から検出された水銀の値が、18人の正常な児童の尿と比べて、有意に高かった(Relative Increase (RI)=3.15; P < 0.0002)。さらに、予防接種を経験した集団同士の比較でも、自閉症児の尿中水銀は、予防接種を経験して症状の出なかった児童の尿中水銀より有意に高かった(RI=5.94; P < 0.005)。

予防接種を経験した正常児童と経験していない正常児童で、尿中水銀は同程度であり、カドミウムと鉛の量は自閉症児でも同程度であった。

尿から検出された水銀を小児用予防接種に使われているチメロサールによるものと考えても矛盾はないが、それ以外に、環境からの水銀や、母親に施されたRh (D) 免疫グロブリンのチメロサールによる可能性もある。どのような機序で自閉スペクトラム児童の尿中水銀が高いかは問わず、この報告にあるDMSAの処方は、この種の児童の水銀蓄積を診断する上で有効と思われる。

Bradstreet, J., Geier, D, Kartzinel, J.J., Adams, J.B., & Geier, M.R. (2003.) "A Case-Control Study of Mercury Burden in Children with Autistic
Spectrum Disorders." Journal of American Physicians and Surgeons: 8.3. Pp. 76-79.


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2005年05月16日

自閉症と鉛中毒

自閉症と水銀の関係が取りざたされるようになったのは1999年以降ですが、鉛との関係については、もっと前の報告が専門書に載っています。内容を要約してみます。根拠となった資料の名前も示しておきますが、それらの資料を僕が実際に参照したわけではありません。参照した書籍は C. Gillberg & M. Coleman 著、The Biology of the Autistic Syndromes, 第3版2000年発行です(p. 167)。

70年代から90年代にかけて、鉛中毒を併発している自閉症児の存在が報告されています。自閉症児の一部で物を口に入れる癖があるため、その結果として鉛の値が高くなったのか、それとも別の原因があるのか判断するのは難しいと考えられていました (Cohen and others, 1976, "Pica and elevated blood lead levels in autistic and atypical children," American Journal of the Diseases of Children, 130, 47-48; Accardo and others, 1988, "Autism and plumbism," Clinical Pediatrics, 27, 41-44; Barton and Volkmar, 1998, "How commonly are known medical conditions associated with autism?" Journal of Autism and Developmental Disorders, 28, 273-278)。

1例だけですが、"succimer" という名前のキレート剤を投与して鉛の血中濃度を下げるにつれて多動や繰り返し行動の減った自閉症児の症例報告があります (Eppright et al. 1996, "Attention deficit hyperactivity disorder, infantile autism and elevated blood-lead levels: a possible relationship," Molecular Medicine, 93, 136-138)。ただし、多くのばあい、鉛中毒が発見された時点で神経の損傷は不可逆的だと考えられています。

自閉性症候群の子どもたちは、鉛中毒になりやすいという心配な事実もあるそうです。自閉症スペクトラム (PDD) の子どもたち17人の集団を定型発達の子どもたちと比較した結果、鉛中毒が再発しやすいという報告があるのです (Shannon and Graf 1996, "Lead intoxication in children with pervasive developmental disorders," Journal of Toxicology and Clinical Toxicology, 34, 177-181)。

iRyotaの追加: succimerという薬は鉛のキレート剤として知られていますが、別名をDMSAといい、体組織の水銀をキレートして排出させる上でも効果的であることが確認されています。
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2005年05月12日

IOMの調査委員会 2001

全米科学アカデミー医療研究所 (Institute of Medicine)、通称IOMは、米国政府の資金とさまざまな寄付金によって運営されている私的な非営利団体で、医療に関する諸問題を客観的な立場で研究し、政府や国民に助言する役割を担っています。研究調査は、金銭的な繋がりの無い権威ある科学者たちによって無給で行なわれます。ただし、どういう分野の専門家を委員として選ぶかについて、資金提供者が提案することもあります。

IOMの内部に予防接種の安全性を検討する委員会が組織され、2001年から2004年にかけて何度か公開の会議や発表を行なっています。予防接種と自閉症に関する会議と発表もありました。

2001年4月には、MMR新三種混合ワクチンと自閉症に関する中間報告が発表されました。この時点では、総人口レヴェルにおいてMMRワクチンが自閉症を増加させるとは考えられないが、子どもたちの一部でこのワクチンが自閉症と関係している可能性までは否定できず、さらなる研究が必要という結論でした。(リンクはPDFです。)


2001年10月には、いくつかのワクチンに殺菌剤として使われているチメロサールに含まれている水銀と自閉症に関する中間報告が発表されました。現行の予防接種に関して、できるかぎりチメロサールを含まないワクチンを使うことや、将来にわたってチメロサールを使わないワクチンの開発製造と使用を薦めること、水銀と神経発達の遅れに関して研究を奨励することなどの勧告が出されました。この報告の核心部分をまとめると、以下のようになります。

1. 予防接種の水銀によって神経の発達に遅れが生じるという仮説は証明されていないが、生物学的に見て矛盾は無い。
2. 現時点での証拠だけでは、この仮説を認めるにも拒否するにも不充分である。

念のために原文も引用しておきます。重要語句は太字にしてみました。

The committee concludes that although the hypothesis that exposure to thimerosal-containing vaccines could be associated with neurodevelopmental disorders is not established and rests on indirect and incomplete information, primarily from analogues with methylmercury and levels of maximum mercury exposure from vaccines given in children, the hypothesis is biologically plausible.
 The committee also concludes that the evidence is inadequate to either accept or reject a causal relationship between exposure to thimerosal from vaccines and the neurodevelopmental disorders of autism, ADHD, and speech or language delay.


リンクはPDFです。http://www.iom.edu/view.asp?id=21593


水銀と自閉症の関係を肯定したい立場の人たちは、この発表の "biologically plausible" [生物学的に見て矛盾は無い] という箇所を強調して報道しました。

否定したい立場の人たちは、証拠が不充分という部分を強調しました。権威ある科学雑誌として知られる英国の The Lancet 誌には "Report finds no link between thimerosal and neurodevelopmental disorders" [関連性なし] という見出しで、このIOM発表を紹介する記事が載りました (vol. 358, issue 9288, 6 October 2001, p. 1163)。


この記事は、実験や調査の報告をまとめ、審査を通った論文として掲載されたわけではありません。現地調査や面接取材に基づくジャーナリズムと言えるほどの記事でもないと思います。米国や英国で水銀と自閉症の関係を否定する立場の論陣を張っている先生がたでも、根拠としてこの記事を挙げている例は聞いたことがありません。

『ランセット』誌に載った記事の見出しだけを見て、この記事や2001年のIOM報告が水銀と自閉症の関係を否定しているものと思いこんでいるかたが今でも日本には存在するようです。勿論、これらの記事は水銀と自閉症の関係を否定していません。

近いうちに2004年の最終報告も紹介します。
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2005年05月05日

SafeMinds: 安全な予防接種をめざす親たち

自閉症と水銀の関連性を調査研究し、政府や報道機関にはたらきかけるNPO (非営利団体) として親たちによって設立され、活動してきたのが Sensible Action For Ending Mercury-Induced Neurological Disorders [水銀による神経発達不全を終わらせるための賢明な運動] 通称SafeMinds [セーフマインズ] です。

設立時から中心的な役割を担っているのは、大学院で看護学を専攻し、自ら予防接種の徹底に尽力してきたリン・レッドウッドさん、市場調査の仕事をしているサリー・バーナードさん、イラン出身の医学博士アルバート・エナヤティさん、ハーヴァードを優秀な成績で卒業し、統計学に詳しいマーク・ブラックシルさんなどです。カービーさんのルポは、この人たちの活動を主軸に展開されています。

自閉症は新種の水銀中毒ではという仮説を展開した2001年の論文以降、注目すべき米国各地で行なわれている研究から注目すべき報告を積極的に紹介したり、自分たちで行なった研究調査の結果も論文として発表しています。自閉症と水銀の関連性について調べたかったら、まずここからです。


繰り返しますが、この人たちが決して予防接種自体に反対しているわけではないことを強調しておきます。水銀の入っていない、一本一本使い切りの安全なワクチンをめざす団体です。
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2005年04月25日

エチル水銀とメチル水銀: サルの実験

チメロサール (エチル水銀を使った殺菌剤) を注射したサルとメチル水銀を注射 [食物チューブで摂取] したサルを使って血液中の水銀や脳内の水銀を調べたところ、血中濃度と脳内の総水銀量はエチル水銀の方が速く低下するけれど脳や腎臓内の無機水銀は増えていたという報告が発表されました。

この報告から、血中濃度と脳内の総水銀量に関してエチル水銀の方が速く低下したという部分だけを強調して報道した機関もあります。かなり詳しく報道していますが、エチル水銀はそれほど危険ではないという印象を与えます。

これに反発した親たちの団体が、意見を発表し、これも報道されています。メチル水銀もエチル水銀も有機水銀で、哺乳類の体内では次第に無機水銀へと変化します。実際に脳や内臓を破壊するのはこの無機水銀です。今回の実験で分かるのは、エチル水銀の方がメチル水銀より変化が速く、結果として無機水銀になって脳や腎臓に溜まりやすいこと、つまりエチル水銀の方が危険だと主張しています。

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2005年04月20日

水銀とキレーションのネット会議室

Autism-Mercury (オーティズム・マーキュリー) は自閉症と水銀、対策としてのキレーションに関する情報交換を行なう公開メーリング・リスト (ネット会議室) として常時3000人以上の会員が活発な議論を繰り広げてきました。今は4968人です。

2000年の1月にこのグループを始めたのは、看護師で母親でもあるリン・レッドウッドさんで、リンさんと一緒に水銀中毒説の論文を書いたサリー・バーナードさんも常連です。サリーさんの依頼を受けて加わった民間学者のアンディ・カトラーさん (Ph.D) がキレーションの方法や健康管理について具体的な発言をするようになってから、ネット上で何度も意見の衝突が起こり、その一方でキレーションの成果を発表する親たちも沢山でてきました。

ネット上で具体的な質問に答えているのはアンディ派の人たちがほとんどですが、リンさんやアスペルガーのテリーサ・ビンストックさんのように、DAN!派の人たちもいます。

ヴォランティアの人たちによって集められた資料室も充実しています。JiJoで公開している翻訳資料も、もともとここにあったものです。運営母体のヤフー!が方針を変更し、内部の人にしか閲覧できないようになったので、多くの資料はモリア・メリウェザーさんの頁に移動しました。ただし、新たに追加された資料は入会しないと閲覧できません。


過去ログの検索には以下の頁が便利です。


このグループでは政治的な情報交換も活発に行なわれています。自閉症ではない大人の水銀中毒者も参加しています。中には、政治的な議論に興味を示さず、自閉症や発達に遅れのある子どもたちのキレーションに集中したいという理由で別のネット会議室を始めた人たちもいます。




1日あたりの投稿数が非常に多いので、入会せずに公開の過去ログだけを閲覧する人も多いです。こちらも2000人以上の会員がいます。
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2005年04月06日

論文: 水銀説を裏付ける一貫した疫学的証拠

マーク・ガイアー博士 (MD) とデヴィッド・ガイアーさんはワクチン被害報告のデータベースを使った調査で、水銀と自閉症に相関があったという学術論文を過去にいくつか発表しています。ただし、実際に被害が起きた例のごく一部しか報告されていないデータベースであることが報告の限界でした。今回はさらに詳しい調査のためにCDCが築いたデータベースの使用を許可され、それを使った調査で、さまざまな神経発達の不全に相関が見られたという結果を加えたものです。

Vaccine Adverse Event Reporting System [ワクチン被害報告システム]、通称VAERSは一般に公開されているデータベースで、これまでも予防接種の安全性を検証するために使われてきましたが、報告された例しか記録されていません。しかも、実際に副作用が見られても報告されるのは5パーセント程度と推測されており、このデータベースを使った調査を決定的な証拠と見ることには困難がありました。それでも、水銀の入っているDPT三種混合ワクチンと、水銀の入っていないDPT三種混合ワクチンを同時期に接種した集団を比較して、自閉症の報告率に有意な差がありました。

もっと詳しいデータベースは、連邦政府の機関である Center for Disease Control and Prevention [疾病予防管理局]、通称CDCが築いた Vaccine Safety Datalink [ワクチン安全性データリンク]、通称VSDです。このデータベースはいくつかの大規模な医療機関のデータが丸ごと入っており、CDCの内部でのみ利用されて来ました。ガイアー博士たちはしつこく利用申請を行ない、下院議員のデイヴ・ウェルドン医学博士の協力も得てやっと利用を許可されたのですが、その結果を発表することがなかなか認められませんでした。

今回ようやく発表できたのは、乳児期のワクチンによる水銀の摂取量と、ADDや発語の遅れを含む、さまざまな神経発達不全の症状全般に相関が見られるというものです。


ガイアー父子は、ワクチンに関する訴訟において相談相手になったり、証言台に立ったことがあります。
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2005年04月01日

デヴィッド・カービーさんのルポルタージュ

Evidence of Harm; Mercury Additive in Vaccines and the Autism Epidemic: A Medical Controversy [加害証明 ―予防接種の水銀と自閉症の大流行: ある医学的論争―] というルポルタージュが4月1日に米国で刊行されます。[追記: 加害証明というより、状況証拠も含めた加害の証拠と言った方が正確です。]

本の内容は、米国の子どもたちのあいだで増加が見られる自閉症・注意欠陥症・言葉の遅れなどさまざまな発達の混乱に、ワクチンの防腐剤が拍車をかけているかもしれないという可能性についてです。

1987年の時点で1万人に一人と報告されていた米国の自閉症ですが、90年代に急増し、今では166人に一人です。もともと短期間に何本ものワクチンを接種することになっていた米国の子どもたちですが、この時期、水銀を主成分とするチメロサールという保存剤が入った新しいワクチンが何種類か追加されました。同じ頃、健康な子どもたちが予防接種を受けたあと無口・不安に陥り、肉体的にも病める様相を呈してきたことに気づいた親たちもいました。そして1999年、FDAの発表で、乳児期の水銀摂取量が政府基準を超えていることが公にされましたが、保健関係の権威ある諸団体は、その発表が親たちに強い不安を与えていることについて正面から対応できませんでした。

予防接種の水銀を問題視した家族の集団とそれを援護する人たち、対立することになった連邦政府、保健関係の公的機関、大手製薬会社、この両者の視点を今回の著作は採り上げるそうです。

要点としては:

* 1930年代にFDAから認可され、追跡調査が行なわれなかったチメロサール
* 自閉症の報告件数と、チメロサールいりワクチンの増加が平行して起きているようにみえること
* 保健に関わる政府機関であるFDA、CDC、それに医療や製薬関係の会社代表による秘密の会議で、ワクチンの水銀と神経発達の混乱について検討されたこと
* 2002年のテロ対策法案にこっそり追加された条項で、チメロサールを使っている製薬会社が訴訟から免れるよう意図されたこと
* 一生にわたって特別な支援が必要な子どもたちの家族によって始められた訴訟
* チメロサール摂取と神経発達の混乱に関係がありそうなことを示唆する新たな生物学的研究

法廷や議会で繰り広げられたやりとりを、両者の視点から採り上げるそうです。

デヴィッド・カービーさんはこれまで7年間『ニューヨーク・タイムズ』に寄稿しており、科学・健康などの記事を執筆してきました。ジャーナリストとしては15年をこえる経歴があります。ニューヨークのブルックリン在住です。


デヴィッドさんの講演で使われたパワーポイントのスライド


米国時間ではまだ3月のはずですが、親たちの噂ではすでにいくつかの書店には並んでおり、読み終えた人もいるようです。この本、iRyotaはまだ入手していません。今回発売されるのはハードカヴァーです。アマゾンなどで注文できます。


はやく入手したければ米国のAmazon.comの方が良いと思います。
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2005年03月23日

NBCの自閉症特集に不満な親たち

2月に米国で放送されたNBCの自閉症特集は、予防接種との関係を真っ向から否定する内容でした。納得が行かない親たちの中には、放送に不満な点を指摘するウェブログを始めた人もいます。

この人たちのネットワークでは、番組製作にあたって面接取材を受けた人たちのことも知られており、放送されなかった部分を列挙しています。

ケンタッキー大学化学科長のボイド・ヘイリー教授 (Ph.D) は水銀やその他の重金属の毒性について研究している人物です。ヘイリー教授に対してNBCはカメラを回して3時間の取材。

毒物学者で自閉症児のキレーションを実施しているラシッド・ブッタール博士に対してカメラを回しながら3時間の取材。

マーク・ガイアー博士とデヴィッド・ガイアーさんはワクチン製造会社や監督官庁CDCに影響されない立場で、(妨害を克服して) CDCのデータベースを調査できた唯一の集団です。このガイアー親子にカメラを回して4時間の取材。

ワクチンから水銀をなくさせる運動をしているSafeminds (Sensible Action For Ending Mercury Induced Neurodevelopmental Disorders)のリン・レッドウッドさんには電話で1時間の聞き取り取材。

アーカンソー大学のS・ジル・ジェームズ博士に対する電話による1時間の聞き取り。

水銀汚染が自閉症増加の大きな要因であると主張するEWG (Environmental Working Group) 代表に対する電話での聞き取り。

以下はほんの少ししか放送されなかった部分の例です。

ルポルタージュを執筆中のデヴィッド・カービーさんへの1時間のヴィデオ取材、結果は、前後関係を無視した数秒の放送のみ。

ノースイースタン大学リチャード・デス教授 (Ph.D)。

自閉症児にキレーションを行なっているケン・ボック博士。

http://nopointsfortrying.blogspot.com/2005/02/interviews-that-nbc-omitted.html
posted by iRyota at 06:38| Comment(1) | TrackBack(0) | 重金属 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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