2005年10月13日

TD-DMPSで自閉症から回復したバクスター君の映像

9月14日、ロサンジェルスを拠点とする二つのテレビ局がバクスター君という男の子をニュース番組で採り上げました。このお子さんは3歳で自閉症を宣告されたそうです。お母さんは自閉症児を相手にした教職経験があり、自閉症についての知識もありましたが、インターネットで情報を集め、お子さんが水銀中毒であると考えるようになりました。TD-DMPSを実施してから症状は劇的に軽減され、現在は、自閉症に該当しないということで、学校での特別支援も取り消されたそうです。

二つの番組のヴィデオをネット上で公開しているのはFAIR (Foundation for Autism Information & Research, Inc.) という団体です。

三角頭蓋に興味のあるかたもご覧下さい。

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2005年10月11日

アリゾナは新療法の実験場: 栄養剤とキレーションの二重盲験はじまる

アリゾナ州のトゥーソンとフェニックスで、150人をこえる自閉症児を対象に、さまざまなヴィタミンやミネラルのサプリメントを投与する実験と、DMSAによるキレーションの実験が始まるという記事が、地域の新聞に載りました。

80年代には2000人に一人だった自閉症が今では166人に一人の率で診断されていること、その理由として診断基準の変化や発見率の向上が指摘されていることも記事ではふまえ、それでもキレーションによる水銀排出を試みる医師や家族が増えていると主張しています。

二つの実験を監督するのはアリゾナ州立大学で化学を教えているジム・アダムズ教授 (Ph.D) です。医師として中心的な役割を担うサンフォード・ニューマーク博士は医学界で主流派の療法と非主流派の代替医学系療法を組み合わせて実施することを得意としています。どちらの実験も二重盲験で行なわれます。続きを読む
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2005年10月09日

ブッタール博士の見解: キレーション中の死亡事故

TD-DMPSでカリスマ的に注目されているラシッド・ブッタール博士が、8月に起きたEDTAキレーション中の死亡事故について意見を述べています。公開しているのはパット・サリヴァンさんというハイテク実業家のウェブログです。

ブッタール博士によると、キレート剤を血管に入れれば、その人の生化学的状況に激しい変化が起きるそうです。子どもや高齢者の体内にキレート剤を入れるばあい、時間をかけて少しずつ入れていくことが重要です。そのために博士は皮膚から吸収させる方法を開発しました。今回の事故のように1回分のキレート剤を2分間で子どもの血管に注入するというのは、そういう慎重さに欠いた愚かな行為だと述べています。

亡くなったお子さんについては意外な情報も浮かび上がってきました。続きを読む
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2005年10月07日

自閉症に男子が多いのは

最重度とアスペルガーを除くと、自閉症は男子が多いです。この現象を説明できるデータとして男性ホルモンの影響があります。

有名な心理学者サイモン・バロンコーエン教授の行なった調査によると、胎児期に男性ホルモンの高い状態にあった子ほど幼児期に目線が合わず、コミュニケーション能力の発達も遅いそうです (The Testosterone Theory)。



バロンコーエン教授はこのデータをふまえて、自閉症の原因を極端な男性脳のためだという仮説を唱えていることは日本でも知られています。

ただし、自閉症と男性ホルモンの関係は、水銀中毒説を支持している人たちのあいだで何年も前から言われています。







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2005年10月04日

ラシッド・ブッタール博士の経皮DMPSキレーション

DMPSは鉛や水銀に効果的なキレート剤で、ドイツなどでは処方箋なしで販売されてきました。米国では処方箋が必要です。ただし脳内の水銀を排出させることはできません。このDMPSを静脈注射するお医者さんが米国にはいます。血中濃度に配慮のない48時間おきという方法で、つらい副作用に苦しんだ人たちの体験記が公開されています。


このDMPSを皮膚にすりこむ方法が2004年の春から米国の親たちのあいだで評判になっています。経皮 (trans-dermal) のDMPS投与、TD-DMPSです。

この方法を開発した外科医のラシッド・ブッタール博士は毒物学の認定医でもあり、キレーションの経験もありました。1999年に生まれた息子さんが自閉症と分かり、沢山の涙を流したあと、3歳の誕生日から、お子さんを第1号とする31人の自閉症児を対象にTD-DMPSを実行し、尿から大量の水銀が検出されたことを確認し、水銀が出れば出るほど症状も改善されたと主張しました。2004年の5月には連邦議会で証言し、その原稿も公開されています。



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2005年10月02日

ロバート・ケネディ・ジュニアさんの出演したTV番組

いくつかの予防接種に入っていた水銀と自閉症に関係があるという仮説に肯定的な立場を主張するようになったロバート・F・ケネディ・ジュニアさんは、7月に放送されたいくつかの番組に登場しました。ここで紹介するのは、番組で話された内容が文字でも公開されているものです。この仮説に否定的なCDCの医学博士も登場します。



番組のヴィデオもネット上で閲覧できます。リンクされた頁の右側にある "CBS NEWS VIDEO" という箇所です。アクション映画風のCMに続いてニュースが流れます。

放送されなかった長いインタビューもネット上で公開されています。リンクした頁の文章の途中にある(Video excerpts of interview)という青い文字をクリックすると閲覧できます。画質はあまり良くないです。

ケネディさんが近々来日するという噂も聞いていますが、まだネット上での話題にはなっていないようです。

海外自閉症情報で採り上げたロバート・ケネディさんの文章については下記をご覧下さい。





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2005年10月01日

キレーション中の死亡事故: カービーさんの見解

全米のさまざまな新聞に連載記事を発表しているアリアナ・ハフィントンさんが運営しているネット新聞『ハフィントン・ポスト』に、キレーション中の死亡事故に関するデビッド・カービーさんの意見が載りました。

米国における自閉症の悲しい物語のなかで最も悲しい一章であることを述べた上で、いくつか気がついた点をカービーさんは述べています。死因については死後解剖の結果を聞かないと分からないし、EDTAのキレーションで死亡した可能性を現時点で否定はしませんが、それでも不可解な点があるようです。それは、水銀中毒を対象にしたキレーションでEDTAが使われた例を初めて聞いたこと、自閉症児を対象にした例でキレート剤を直接血管に注入する方法も初めて聞いたこと、過去にはキレーションによる死亡例も聞いたことがないことです。ルポルタージュを書くために膨大な資料に目を通し、何百人もの関係者に聴き取り取材をした結果としてです。

たしかに、自閉症児の親たちのあいだで評判になってきた方法は、DMSAやアルファリポ酸の経口投与だったり、DMPSの経皮投与でした。

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2005年09月29日

自閉症の時代: カナーの症例第1号

自閉症の謎を探るため、自閉症研究の原点であるカナーやアスペルガーの報告を調べ、これまで光が当たらなかったアーミッシュの自閉症、そして、米国で賛否両論が起きている水銀論争について調べてきたUPIのダン・オムテッドさんは、カナーの症例第1号として記載されていたドナルド・Tさんがまだ米国で健在であることをつきとめました。そして、このドナルドさんが意外な人生を歩んできたこともつきとめました。12歳のときに若年性関節リウマチという病気のため命が危ない状態となり、そのために受けたある治療がきっかけで、自閉症から回復したようなのです。

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2005年09月28日

キレート剤による必須ミネラルの流出

キレート剤の投与にあたって、必須ミネラルの流出を心配する声があります。どんな薬でも補助食品でも、使用する前に、その物質のことを充分に勉強しておくことが必要です。いくつかのキレート剤について、必須ミネラルとの関係をまとめてみました。

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2005年09月25日

水銀と自閉症: 肯定派と否定派のTV対談8/7

自閉症水銀中毒説に対して、もっと議論と調査をすべきと主張している新聞記者のデヴィッド・カービーさんと、否定的な立場をとっているIOMの所長ハーヴィー・ファインバーグ医学博士のTV対談が8月7日にNBCの "Meet the Press" [報道陣に会いましょう] という番組の一部として放送されました。

この番組は双方を対等に発言させることを優先するため、カービーさんとファインバーグ博士が直接討論するという形式は採用せず、司会者のティム・ラサートさんがそれぞれに質問するという形式で行なわれました。

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2005年09月23日

ワシントンDCで親たちが抗議集会7/20

速報やMMR関連でも紹介しましたが、権威ある団体からの答申に納得しない親たちが協力して、7月20日にデモと抗議集会 "The Power of Truth Rally" [真実力の大会] を行ないました。

いくつかの新聞でも報道され、親たちによって撮影された写真やヴィデオも公開されています。

この集会の手応えが良かったのか、10月にもまた大がかりな集会が計画されています。

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2005年09月22日

CDC: ワクチンと自閉症の関係を否定する記者会見7/19

ワクチンと自閉症の因果関係を否定するIOMの答申に納得しない親たちの団体が企画した総決起集会を翌日に控え、続々と親たちがワシントンDC入りしていた7月19日、そのワシントンDCで突然CDC (米国疾病予防局) が記者会見を行ないました。

内容はワクチンと自閉症の関係を否定し、予防接種の重要性を強調するものでしたが、新しい報告や情報は皆無でした。この日の速記録が公開されています。



会場へ入室できたのはCDCの担当者と、招待された報道関係者だけでした。記者会見の日時と場所をいちはやく見つけ出した親のかたも出席を希望しましたが、同じ建物の別室へ案内され、そこで会見のテレビ中継を見せられました。続きを読む
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2005年09月21日

カリフォルニアで自閉症の増加がストップ、2002年から減少?

米国では90年代に入ってから、自閉症と診断される幼児が激増していましたが、カリフォルニア州では2002年が頂点で、その後わずかに減少している模様です。

今回の発表は州政府の発達サービス部門からです。自閉症児として特別教育の対象となっている3歳以上の子供たちが何人いるかを年ごとに調べてきたものです。2002年に追加された自閉症児の数は3259人でしたが、2003年の追加は3125人で、2004年は3,074人でした。2005年の1月から6月までの期間では1,470人で、2004年前半の1,518人より減っています。

この記事が載ったのは『ロサンジェルス・タイムズ』です。予防接種に使われている水銀の量が減らされたせいではと一部の親たちが考えているのに対し、連邦政府の機関がその関連性を否定する発表をしたことにも触れています。



デヴィッド・カービーさんは『ハフィントン・ポスト』というネット新聞で、カリフォルニアから出されたこの報告について論じています。

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2005年09月19日

自閉症の時代: 予防接種をしていない集団

自閉症スペクトラムの子は166人に一人の割合で存在するというのが米国では定説になりつつありますが、アーミッシュの子供たちのあいだでは自閉症児が非常に少ないことをUPIのダン・オムステッドさんは発見しました。わずかに発見された例も、アーミッシュのしきたりを破って予防接種を受けた例と、予防接種を受けてからアーミッシュの家族に養子として引き取られた例、それに火力発電所の風下にある水銀汚染の激しい地域でした。

さらに、オムステッドさんは、フロリダの医師で敬虔なクリスチャン、自閉症児の父親でもあるジェフ・ブラッドストリート博士に取材し、さまざまな理由で予防接種を受けず、学校に行かずに家庭で教育を受けている子供たちのあいだでも自閉症児を滅多に見かけないという話を聞きました。

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2005年09月18日

自己免疫疾患ネズミのエチル水銀中毒

90年代に米国の赤ちゃんたちに注射されていたのワクチンに含まれていたチメロサールという水銀化合物の神経毒性を調べる実験が、コロンビア大学で行なわれ、2004年に発表されています。この実験では、チメロサール由来のエチル水銀と自己免疫疾患が自閉症に関係しているという仮説に基づいて、自己免疫疾患のあるネズミ (マウス) と、その種の疾患が無いネズミの赤ちゃんを使って実験したところ、自己免疫疾患のあるネズミにのみ水銀中毒と思われる症状が見られ、脳にも変化が発見されたことです。

この研究論文と、関連する映像をいくつか集めて見ました。

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2005年09月15日

DAN!の水銀排出プロトコルについて

バーナード・リムランド先生は、Ph.Dを有する心理学者で、自閉症児の父親でもあり、自閉症の原因として専門家のあいだで主流だった冷蔵庫マザー説が根拠薄弱であることを証明し、米国自閉症協会 (ASA) の母体となる組織を設立し、ABAの普及につとめ、映画レインマンの製作にあたって助言するなど、自閉症研究と親たちの運動において大きな役割を果たしました。ヴィタミンB6の二重盲験も、否定的な論文より精密です。

DAN! (Defeat Autism Now!) は、リムランド先生の主催する研究会として、リムランド先生の人選による専門家を集めて議論させ、自閉症の生物医学的な側面に光を当ててきました。この運動も90年代のうちは素晴らしかったと思います。特に自閉症と消化器方面を通して、子供たちの困難を軽減できる方法を普及させた功績は大きいです。

ただし、2000年以降、キレーションや消化酵素に関して、親たちの意見を軽んじるようになり、迷走している印象が僕たちにはあります。特に、DAN!の水銀排出プロトコルは失敗だったと思っています。
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2005年09月13日

グルタチオンについて

不適切な方法でキレーションを行ない、副作用に苦しむ人が出てきたせいかどうか分かりませんが、キレート剤よりマイルドな方法で水銀を解毒できないかと考え、いろいろな試みが日本でも米国でも行なわれています。その多くは水銀の排出に関して効果が無いか、中には水銀をかき回すだけで、キレート剤より危険な結果をもたらしかねない商品もあります。

グルタチオンも、マイルドな効果を期待して使われています。経口投与や皮膚に塗るタイプでは効果が見えないため、米国では静脈注射を行なうDAN!ドクターも出てきました。

中にはグルタチオンで肝臓の調子が良くなる子もいますが、多くのばあい、効果が無く、副作用に苦しんでいます。

米国のネット会議室では何度も議論されました。グルタチオンに関して、化学者のアンディ・カトラーさん (Ph.D.) によるコメントをいくつか紹介します。

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自閉症の時代: さらにNYタイムズ

リビー・ラップさんは、IOMのように権威ある機関が水銀と自閉症の関係を否定してもまだお子さんの自閉症が予防接種の水銀によって引き起こされたと主張している親の一人として『ニューヨク・タイムズ』の記事に登場しました。ただし、なぜリビーさんが頑なに水銀説を信じ続けるのか、その理由は全く書かれませんでした。リビーさんが無学で新聞も読めない狂信的な母親であるような印象を受ける記事でした。

UPIのダン・オムステッドさんは、このリビーさんに対して取材を行ない、リビーさんの言い分を紹介しています。

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2005年09月04日

自閉症の時代: さらにNYタイムズ報道をめぐって

UPIのダン・オムステッドさんは『ニューヨーク・タイムズ』の報道を権威主義とする記事を発表し、引き続きこの報道をにまつわる記事を発表しています。

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2005年08月30日

5歳の自閉症児、EDTA静脈注射によるキレーション中に死亡

EDTAというキレート剤を使ってキレーションをしていた自閉症の男の子が死亡したという記事がピッツバーグの新聞に載りました。

ロイ・E・ケリー博士という医師によって、ポーターズヴィルという町にあ Advanced Integrative Medicine Center [先進的集中医療センター] という代替医学系の治療を行なっている機関でキレーションを行なっており、そのオフィスで心臓が停止し、その場ですぐに心臓マッサージと人工呼吸が行なわれ、それを続けながら救急車で別の病院へ運ばれ、そこで死亡したそうです。

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