2006年08月26日

また自閉症児の腸から麻疹のウイルス

MMRワクチン (新3種混合ワクチン) を接種してから腸炎を起こし、退行して自閉症と診断された子どもたちの腸を米国の研究者が調べたところ、被験者の85パーセントで麻疹のウイルス、それもMMRワクチンに使われている種類のウイルスが発見されたという報道が、5月28日、英国の新聞『デイリー・テレグラフ』に載りました。

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2006年04月06日

もう一つの記事: 予防接種後の死亡例

英国政府が非公開にしていた文書で、予防接種を受けたあとに亡くなった乳幼児に関する報告があったという記事はすでに紹介しましたが、それより1日前に別の新聞に載った記事で、もっと詳しく中立的なものを紹介します。続きを読む
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2006年03月17日

予防接種の後に起きた死亡例

自閉症に直接関係する報道ではありませんが、さまざまな医学的療法の安全性や、専門誌に載らない報告例について考える材料として、2月13日の英国『デイリー・ミラー』紙に載った記事を紹介します。MMRワクチンを含むさまざまな予防接種の副作用報告に関する報道です。続きを読む
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2006年03月08日

MMRは危険?: 英国政府の元主任が告発

MMRワクチンが自閉症を引き起こすことは証明されており、政府はきちんと調べようとしないでいる、という発言を、英国保健省で主任科学官だった人物が行なったと言う記事が2月4日の『デイリー・メール』紙に載りました。続きを読む
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2006年01月14日

科学知らずはどっち?: フィリップスさんからの反論

MMRワクチンに関する議論をめぐり、メラニー・フィリップスさんを批判するベン・ゴールドエイカー博士に対して、フィリップスさんも反論しています。

以下は2005年11月8日の英国『ガーディアン』紙に載った記事の要点です。続きを読む
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2006年01月12日

フィリップスさんへの反論

昨年の秋、MMRワクチンに関するさまざまな報告を振り返って調べてきたコクラン共同計画の調査委員会が、記者会見ではウェイクフィールド医師の研究に信頼性が不充分と言ったり、一般向けの発表ではMMRワクチンが安全だと述べ、報道機関もそれを繰り返し採り上げたことに対して、コクランの専門家向けの発表には安全性のデータが不充分と書いてある点を指摘しました。これに対する反対意見を紹介します。

ベン・ゴールドエイカー博士というお医者さんが『ガーディアン』紙に発表した記事で、同じ主張が『デイリー・メール』紙にも載ったようです。続きを読む
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2005年12月01日

コクラン: 英デイリー・メイル紙の報道、そして反論

今度は10月19日付で英国のデイリー・メイル紙に載った記事を紹介します。

"MMR jab is safe, medical experts conclude" という見出しで、決定的な安全性の証明であるという報道姿勢がうかがえます。

印象的なのは、98年の研究でMMRワクチンが自閉症とクローン病に関連しているという主張がなされたと、今回の記事で報道していることです。ウェイクフィールド医師の論文がランセットに載り、その論文があとで信頼性を失ったのに親たちが政府や権威ある学会を信頼せず、接種率が落ちていると述べている点は、他紙の報道と似ています。

98年の証拠が信頼性に欠けると述べるコクラン委員会デミチェリ博士の言葉が今回の記事では引用されています。コクランの委員会がどういう調査を行なったのかは述べていません。

記事の下には読者の投稿も掲示されています。



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2005年11月27日

コクラン: ニューヨークの新聞報道

MMRワクチンの安全性に関するコクラン共同計画の発表をさまざまな報道機関がどう採り上げているか、数回に分けてお伝えしています。今回は米国のニューヨーク市とその近隣で発売されているNewsday [ニューズデイ] という日刊新聞のネット版に載った記事です。

"Vaccine-autism nexus denied" [ワクチンと自閉症の関連否定される] という見出しの下には、"Still, skeptics say 31 studies cannot rule out a connection between the shots and the onset of diseases" [それでも31の研究は注射と発症に何らかの関連があることを完全否定できないと懐疑派は主張] という小見出しがあります。基本的には関連性が無いという立場で、両論併記というわけです。

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2005年11月26日

コクラン: 米国での報道

MMRワクチンの安全性に関するコクラン共同計画による発表について、今回は保健関係のニュースを扱っている Health Behavior News Service という米国のネット新聞に載った記事を紹介します。



"Newest Study Finds No Link Between MMR Vaccine and Autism" [最新の研究でMMRワクチンと自閉症の関連性は全く発見されず] という見出しでも分かるとおり、自閉症との関係を否定する立場の報道ですが、文章を丁寧に読むと、100パーセント確実な調査というわけではないことを認めており、この立場に反対する医学博士の意見も紹介しています。

又、この記事では始めの方で水銀論争にも触れ、それが信頼性の高い研究によって否定されていると述べ、MMRワクチンには水銀が入っていないことも述べています。
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2005年11月24日

コクラン共同計画の発表を報道した記事

英国の新聞のネット版に載った記事を紹介します。両脇に掲示されている広告を見ると、大衆的な週刊誌の様な新聞らしいです。

冒頭にはウェイクフィールド医師の肖像を載せ、すぐ下には "Flaw ... Wakefield" [欠陥...ウェイクフィールド] と書いてあります。ウェイクフィールド医師の研究に何らかの欠陥が発見されたという報道だと思い込む人もいるかもしれません。

見出しと文章を読むと、MMRワクチンの安全性が証明されたというのが記事の主旨です。世界中から証拠を集め、31の論文を調べ、このワクチンがクローン病、潰瘍性腸炎、自閉症を引き起こすという証拠は全く見つからなかった (NO evidence) という箇所を強調しています。

そのあとの記事を読むと、98年のランセット論文掲載時から始まった議論と、2004年に証拠皆無という記事がランセットに載ったけれど接種を控える親が多いという記述があります。[あくまでこのSun紙にそう書いてあるという意味です。2004年のランセットに載った記事が本当にどう主張していたかは別問題です。]

ただ、コクラン委員会でこの調査の責任者を務めたヴィットリオ・デミチェリ博士の言ったこととして、MMRワクチンがクローン病や自閉症の引き金になるという疑いは信頼できない証拠に基づいてなされたという引用があります。[このワクチンがクローン病の引き金になるという仮説を初めて耳にした人が多いはずです。]



海外自閉症情報では、引き続き、いくつかの報道を紹介する予定です。

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2005年11月23日

MMRワクチンの安全性に関するコクラン共同計画の発表

コクラン共同計画は沢山の文献データベースを手分けして調べ、その結果をさらに分析・統合し、客観的な医療への指針とする非営利の活動として、英国を中心に国際的な作業を行なっています。

このコクラン・レヴュー委員会が発行しているデータベースの2005年第4号に、MMRワクチンに関する調査結果が載りました。

発表は、一般読者向けの平明な言葉による説明と、専門家向けの要旨があり、この二つはネット上で無料公開されています。



調査報告全文の方は有料です。



iRyotaはまだ一般向けの説明と専門家向けの要旨を読んだだけで、全文の方は読んでいません。海外自閉症情報では、この発表の中身を日本語でお知らせするまえに、これが英国や米国の新聞でどのように報道されたかを、数回に分けてお伝えする予定です。
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2005年09月09日

ウェイクフィールド医師の金銭問題は濡れ衣?

『ランセット』に論文の掲載されたアンドリュー・ウェイクフィールド医師が実は訴訟団体から多額の資金をもらっていたこと、つまり論文の内容が金銭的な利益に影響する立場にあることを編集部に報告していなかったという容疑について2004年の『ランセット』に載った関連記事のいくつかを紹介しましたが、この騒ぎの震源地となった『サンデー・タイムズ』紙からウェイクフィールド医師に対して内容の訂正と撤回を伝える手紙が送られたようです。

2005年7月20日にワシントンDCで開かれた親たちの集会にウェイクフィールド医師が登場し、その撤回文を読み上げました。この日の様子を報告する写真と説明が、米国の親たちによって公開されています。リンクされた頁に並んでいる写真のうちで上から9・10・11・12段目です。

9段目 ウェイクフィールド医師が指折り数えて待っていた日。

10段目 『サンデータイムズ』からの撤回文を読み上げるウェイクフィールド医師と、それに聴き入るお母さん (キレーティングキッズ2というネット会議室のメンバー)。

11段目 「当紙は以下の点を明確にしたいと思います。事実としてウェイクフィールド医師の金銭的な利益に関しては何の問題もなく、当紙が容疑をかけたように個人的な金銭の授受によって研究を促されることもありませんでした」"We would like to make clear that there was in fact no conflict of interest nor was Dr. Wakefield personally paid to undertake the study as was alleged."

12段目 NAAニュージャージーのジェン・ブラウンさんと息子のカイル君がウェイクフィールド医師と記念撮影。



この日の集会は、水銀の入っていないワクチンを求めることと、水銀と自閉症に関する本格的な調査および情報開示を求めることが主眼の集会でした。勿論、MMRワクチンに水銀が入っているという意味でもないし、予防接種自体に反対しているわけでもありません。
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2005年09月06日

論文解釈の撤回をめぐって 2004

MMRワクチンと腸炎と退行型自閉症の関連性を研究しているアンドリュー・ウェイクフィールド医師たちの行動には深刻な倫理上の問題があるらしいという記事が2004年2月『サンデー・タイムズ』紙に載りました。これを問題視した『ランセット』編集部は調査委員会を設け、文書の再検討と関係者の聴き取りによって真偽を確かめました。

この論文は発表当時から賛否両論を呼んでいました。数の上では否定的な意見の方が圧倒的に多かったかもしれません。いくつかの手紙は98年の『ランセット』にも掲載されました。そういった経緯に影響されたかどうかは分かりませんが、2004年の新聞記事が注目され、調査が始まったこの時期に、論文主筆のウェイクフィールド医師ともう一人のお医者さんを除く9人の共著者から論文解釈を撤回する声明が発表されました。(The Lancet の記事は有料です。)



委員会の報告と、論文共著者による解釈の撤回を発表するに当たり、編集長のリチャード・ホートン先生は、この事件の教訓としていくつかの重要点を挙げています。さまざまな研究の精度を調査する委員会を政府によって設けて欲しいこと、ワクチンの安全性に関しては二つの集団を長期的に比較するような調査が難しいため、それ以外にもさまざまなデータを揃えて検討すること、政府にとって都合の悪い証拠をインチキ呼ばわりしないこと、正面から議論すること、ウェイクフィールド医師たちの研究に対する支援は続けられるべきであることなどです。

正面から議論することをホートン先生が強調したのは、『サンデー・タイムズ』にウェイクフィールド医師を非難する記事が載る直前に放送されたテレビ討論で、MMRワクチンを擁護する先生方の多くが出席をボイコットしたからです。このテレビ討論は、MMRワクチンと腸炎と自閉症の関係を追求しているお母さんとウェイクフィールド医師たちのことを採り上げた実話ドラマ Hear the Silence に続いて放送された番組です。

調査委員会の報告の中で問題視されたのは、ウェイクフィールド医師が訴訟団体からの依頼と資金提供による研究を並行して行なっており、その研究で対象になった子どもたちの一部が『ランセット』論文で対象になった子どもたちの中にも含まれていることです。これは金銭的な問題であり、論文の客観性に影響する可能性があります。この点についてウェイクフィールド医師から編集部へ報告がなされていれば、98年に実施したような形での掲載はしなかったであろうとホートン先生は言っています (It seems obvious now that had we appreciated the full context in which the work reported in the 1998 Lancet paper by Wakefield and colleagues was done, publication would not have taken place in the way that it did)。これを、掲載したこと自体が間違っていたという意味だと理解している人も沢山いるようですが、文末を正確に読めば、掲載のしかたに問題があった、つまり、より良い形で掲載することもできたのかもしれないという意味にも理解できます。



調査委員会による報告とウェイクフィールド医師からの回答も紹介します。

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2005年08月18日

ランセット論文をめぐって 1998

水銀とは別の経路で自閉症との関係が疑われているMMRワクチンについて基本的な復習をしておきます。この議論が注目されたのは、もともと正常な発達が見られていたのにMMRワクチンを接種してから退行し、自閉症と腸炎の症状が出てきたと親たちが主張している子どもたち12人の腸を調べ、その多くで独特な腸炎が発見されたという初期報告が、英国の超一流専門誌として知られる『ランセット』に掲載されたためです。

この論文で重要なのは、MMRワクチンが自閉症の原因だとは言っていないことです。このワクチンが自閉症の原因だと言っているわけではないと論文の中でも明記しているし、それ以外の場所でも主筆のアンドリュー・J・ウェイクフィールド医師はそのことを繰り返し主張しています。単に症状のあらわれた時期が予防接種のあとだったと言っているだけです。予防接種は必要だと繰り返し述べています。

この論文で強調されているもう一つの点は、自閉症児の消化器を調べることで、自閉症に関する新たな発見がなされる可能性や、消化器の治療によって自閉症状や発達の遅れにも軽減が期待できることです。

この論文、ネット上で公開されているのは要約だけですが、本文を読まないと、この議論自体を理解できないし、不正確な情報も数多く出回っています。

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2005年07月03日

MMRワクチンとデンマークの自閉症

はしか(measles)、おたふくかぜ(mumps)、風疹(rubella)のMMR新三種混合ワクチンと自閉症との因果関係を否定する「決定的な証拠」としてしばしば引用されたのが、New England Journal of Medicine、通称NEJMという伝統ある専門誌の通巻347の19、2002年の11月7日に出た号に載った論文です。デンマークの精神医学データベースを使った調査の結果、MMRワクチンの接種率と自閉症の発見率に関して、統計的に意味のある相関が見られなかったという結論です。

この論文によると、デンマークでMMRワクチンの接種を行なう時期は、平均すると生後17ヶ月で、98.5パーセントの乳児は3歳になる前に接種を完了しています。正式に自閉症と診断される時期の平均は4歳3ヶ月で、軽度の自閉症スペクトラムのばあいは5歳3ヶ月です。MMRを接種した子で、後に自閉症と診断された子のうち、2歳までに診断が確定したのは48人、3から5歳までの診断が187人、6歳以降が34人です。軽度のばあいは2歳までが32人、3から5歳が202人、6歳以降が118人です。

これらの数値を見ると、すでに症状の出ている4歳児と軽度の症状が見られる5歳児の大半は、まだ正式に診断が降りていないと推測できます。(実際、早期介入の普及していない地域では、明らかに自閉症の症状が出ている子でも「しばらく様子を見ましょう」と言われて、正式な診断を延期することが多いと思います。) 調査対象の年齢層を引き上げればこの種の問題は回避できますが、この調査では、なぜか4歳児も対象に含め、しかも年ごとの延べ人数で計算しています。まだ診断の確定していない4・5歳児は「発症しなかった」集団に分類され、それが毎年かけ算されて、発症率の差に影響します。ですから、実際の数より少ない結果が出てもおかしくありません。

この論文で調査対象となった児童は

全部で延べ2129864人、そのうちで
典型的自閉症は延べ316人、
軽度の自閉症スペクトラムは延べ422人、
あわせて延べ738人です。

割り算すると、

典型的自閉症は6840人に一人、
軽度を含む自閉症スペクトラムは2886に一人、
存在することになります。

K. M. Madsen, A. Hviid, et al. (2002). "A Population-Based Study of Measles, Mumps, and Rubella Vaccination and Autism." NEJM 347.19: pp. 1477-1482.


この論文は英国の親たちに対して充分な説得力を持たなかったようで、その後もMMRワクチンの接種率は低下を続け、2004年にはウェイクフィールド医師の行動倫理を問題視する記事が発表されたり、2005年には横浜での調査結果をまとめた論文も発表されました。これから発表予定の論文もあるようです。
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2005年06月15日

はしかのウイルス: ドナさんの見解

MMRワクチンに水銀は入っていませんが、混合生ワクチンの強力なウイルスか、麻疹 (はしか) のウイルスと自閉症・腸炎の関係が疑われ、英国で議論が続いています。この件に関して、本人も自閉症であるドナ・ウィリアムズさんの意見が興味深いので、その概要を紹介します。ドナさんは自閉症ですが、自閉症がドナさんというわけではありません。勿論、ドナさんは医学者でも親でもないという前提で書いています。

麻疹のワクチンが一般的ではなかった1960年代、麻疹の子がいるという話を聞きつけると、近所でまだ麻疹にかかっていないけれど健康な幼児を親たちが連れて、麻疹の子の家を訪れる麻疹パーティという習慣があったそうです。大きくなってからの麻疹は重症化しやすいので、幼いうちに自然感染で終生免疫をつけておこうというわけです。

ドナさんが自然感染で麻疹にかかったのは2歳か3歳のころですが、写真を見ると、そのずっと前から自閉症の兆候はありました。勿論MMRワクチンは受けていません。

2歳半で聴覚と白血病の検査を受けました。白血球の数が不充分でした。お腹に力を入れて咳をするのがチック症状というか拘りになっており、咳と一緒に出血もあったそうです。

10代になってまた麻疹になりました。30代でも再発し、ほかの人にもうつしてしまいました。症状がおさまってから6週間後にまた再発し、その後も小さな再発を繰り返しました。

10代のときには白血球の数がゼロに近いと言われ、何年も治療を行なった30代には白血球が少ないと言われ、嬉しかったそうです。ほとんど無い状態から少ない状態まで増えたからです。栄養医学による療法を12年間つづけ、そのうち6年間はケニヨン先生という医師のお世話になりました (www.autismmanagement.com)。その後、白血球の数が正常になってもIgAという抗体がゼロであることを知り、がっかりしました。その後、エルドン健康クリニックによる6週間の療法でこれも正常になり、病原体とは何年にもわたる戦争状態に入りました。

ウィリス・ロングフォードという人の記事によると、自閉症スペクトラムの人の2割でIgAが低く、8パーセントでIgAが皆無だそうです。この割合は、自閉症児のうちMMRに関係する割合が1割だと言うポール・シャトック先生の指摘と符合します。

ワクチンの接種率が低下して伝染病が流行すれば、ドナさんのような体質の人にとっても危険です。その一方で、ドナさんのように免疫不全のある子は、予防接種まえに発見されるべきです。唾液に分泌されるIgAの検査は、布をなめるだけでできます。これだけで、伝染病にかかったら危険な子、ワクチンも危険な子を見つけ出すことができます。

耳・鼻・喉などに慢性的な感染の見られる子どもは全て、この検査を行なうべきだとドナさんは言います。免疫不全が発見されたら栄養療法をしばらく行ない、再検査で、ワクチンに耐えられる体になっているかどうかを確認します。免疫機能が弱めの子は、混合ワクチンでなく単独ワクチンの方が良いと思われます。

総人口の中ではごく一部、自閉症児の中でも一部の子どもたちですが、見過ごさないことをドナさんは望んでいます。





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2005年04月16日

ウェイクフィールド医師の反論: MMRワクチンと横浜の自閉症

乳児のへのMMRワクチン接種を中断しても横浜で自閉症が増え続けたという論文に対して、ロンドンのアンドリュー・J・ウェイクフィールド医師が反論しています。混合ワクチンをやめて単独ワクチンにしても長い日数をおかずに連続して接種すれば副作用の危険はあるし、退行型の自閉症児を数える基準にも欠陥があると言うのです。


MMRワクチンの接種が始まった時期の増加、髄膜炎や死亡事故の報告が出て、接種率が低下した時期の減少、混合ワクチンが中断され、ワクチンに対する信頼が回復し、三種類の単独ワクチンが連続して接種される例が増えた時期の増加、横浜市の区画変更による減少など、年ごとの推移をグラフで示してあります。

MMRワクチンの接種を続けている英国や米国での自閉症児の増加とかなり違うパターンであることが分かります。

MMRを中断しても、三種類の単独ワクチンを1歳の時期に連続して接種することを日本では奨励してきました。ウイルスの相互作用による副作用の危険性を回避したかったら充分に日数を空けて接種すべきなのですが、そういう風には実施されませんでした。

横浜でのMMRワクチン接種は生後12ヶ月で、定期検診は生後18ヶ月ですが、今回の調査では、18ヶ月を過ぎてから症状が出てきた子どもたちを退行型として分類しています。こういう分類のしかたでは、MMRとの因果関係を把握する手がかりとして不正確だとウェイクフィールド医師は言います。

もともとウェイクフィールド医師は、三種類の単独ワクチンを、それぞれ1年以上の間隔をあけて接種するのが安全な方法だと主張してきました。横浜での調査報告を見ても、その点に矛盾はないそうです。

この記事を掲載したレッドフラッグズというのは、TVジャーナリストとして医療に関する報道を行なってきた故ニコラス・レガッシュ氏の始めたウェブ新聞で、これまでもワクチンと自閉症に関して過激な記事を発表してきました。医療や科学の諸問題に対して警告の赤旗を掲げるために運営されているそうです。








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2005年03月29日

DNC: MMRワクチンと横浜の自閉症

保健関係のニュースをネット上で報道している Daily News Central という頁で、MMRワクチンを中止しても横浜で自閉症が増え続けたという調査報告を紹介しています。

このワクチンが増加の原因ではないという主張が中心ですが、先日ここでお知らせしたBBCの報道と少しニュアンスが違います。あくまで増加の原因ではないという立場であり、自閉症児のごく一部でこのワクチンが引き金になった可能性まで完全に否定しているわけではない、といっています。本文の最後の箇所です。

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2005年03月21日

論文: MMRワクチンと横浜の自閉症

MMRワクチンの接種を中断したあとも横浜で自閉症が増え続けたという調査結果の論文がネット上で公開されています。

Journal of Child Psychology and Psychiatry [小児心理精神医学新報] という学術専門誌で、印刷版に先駆けての公開です。題名は "No effect of MMR withdrawal on the incidence of autism: a total population study" [MMRの接種中断は自閉症の発症率に影響なし: 総人口調査]
です。

BBCの報道に比べると、結論のニュアンスは少し控えめです。要点は以下の三つです:

1. MMRが自閉スペクトラム症候群 (ASD) の主原因というのは最も考えにくい仮説である。
2. この時期に前後して起きているASDの増加をMMRワクチンでは説明できない。
3. 現在MMRの接種が行なわれている国々でこれを中断してもASDの減少は起こりえない。

無料で公開されているのは論文の要旨だけですが、クレジット・カードで30ドルはらう手続きをすればネット上で全文を閲覧できます。

http://www.blackwell-synergy.com/links/doi/10.1111/j.1469-7610.2005.01425.x/abs/
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2005年03月17日

MMRワクチンと横浜の自閉症

はしか (measles)、おたふくかぜ (mumps)、風疹 (rubella) のワクチンを混合したのが新三種混合ワクチン、通称MMRワクチンです。MMRは生ワクチンで水銀は入っていません。1998年以降、特に英国において、水銀とは別の経路による自閉症との関係を疑われているのです。このワクチンの接種率と自閉症の発症率を調べて関連が見られないからMMRと自閉症とは無関係であると主張する論文が何度も発表されましたが、調査の杜撰な点が統計学会で批判されたり、不備な点を指摘する親たちの反論が新聞に載ったりして、英国におけるこのワクチンの接種率は低下する一方でした。

もともとMMRワクチンは89年に日本で乳幼児への接種が始まり、副作用として無菌性髄膜炎が多発したため93年に中断されました。日本での経緯についてはネットで検索するといくつか情報が得られるし、『ワクチンの作られ方・打たれ方: メーカー事情から被害者訴訟まで』(斉藤貴男、ジャパンマシニスト社) といった出版物で詳しいことが分かります。

このまま接種率が低下して麻疹の様な伝染病が流行したら大変ですから、ワクチンへの信頼回復を目指して、このワクチンと自閉症が無関係であると証明するための努力が続けられています。今回は、自閉症の専門家として知られるマイケル・ラター博士が横浜のお医者さんたちと協力して、横浜のある医療機関のデータを利用し、88年から96年までに産まれた子どもたち31,426人のうち自閉性症候群の子どもたちの数、年ごとの推移を調べました。

88年生まれの子どもたちでは1万人あたり48例だったのが、93年以降も増え続け、96年生まれでは117.2人まで増え続けました。

この結果は、MMRと自閉症が無関係であるとする新しい証拠だとラター博士たちは主張しているようです。

以下のリンクはBBCの記事ですが、DPT三種混合、日本脳炎、インフルエンザなど、水銀の入っているワクチンについては全く触れていません。

http://news.bbc.co.uk/1/hi/health/4311613.stm

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