2005年09月09日

ウェイクフィールド医師の金銭問題は濡れ衣?

『ランセット』に論文の掲載されたアンドリュー・ウェイクフィールド医師が実は訴訟団体から多額の資金をもらっていたこと、つまり論文の内容が金銭的な利益に影響する立場にあることを編集部に報告していなかったという容疑について2004年の『ランセット』に載った関連記事のいくつかを紹介しましたが、この騒ぎの震源地となった『サンデー・タイムズ』紙からウェイクフィールド医師に対して内容の訂正と撤回を伝える手紙が送られたようです。

2005年7月20日にワシントンDCで開かれた親たちの集会にウェイクフィールド医師が登場し、その撤回文を読み上げました。この日の様子を報告する写真と説明が、米国の親たちによって公開されています。リンクされた頁に並んでいる写真のうちで上から9・10・11・12段目です。

9段目 ウェイクフィールド医師が指折り数えて待っていた日。

10段目 『サンデータイムズ』からの撤回文を読み上げるウェイクフィールド医師と、それに聴き入るお母さん (キレーティングキッズ2というネット会議室のメンバー)。

11段目 「当紙は以下の点を明確にしたいと思います。事実としてウェイクフィールド医師の金銭的な利益に関しては何の問題もなく、当紙が容疑をかけたように個人的な金銭の授受によって研究を促されることもありませんでした」"We would like to make clear that there was in fact no conflict of interest nor was Dr. Wakefield personally paid to undertake the study as was alleged."

12段目 NAAニュージャージーのジェン・ブラウンさんと息子のカイル君がウェイクフィールド医師と記念撮影。



この日の集会は、水銀の入っていないワクチンを求めることと、水銀と自閉症に関する本格的な調査および情報開示を求めることが主眼の集会でした。勿論、MMRワクチンに水銀が入っているという意味でもないし、予防接種自体に反対しているわけでもありません。
posted by iRyota at 07:50| Comment(0) | TrackBack(0) | MMRワクチン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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