CDC (Centers for Disease Control and Prevention) の自閉症に関する頁は、米国の専門家のあいだで合意に達している基礎事項を要領よくまとめています。
行動と発達面に見られる特徴に関しては、さすがに日本の自閉症関係者と同様です。診断基準に関わることですから同じで当然といえば当然ですが。
発症率については、少なくとも500人に一人、ばあいによっては166人に一人が自閉症である可能性を認めています。1994年から2003年にかけて、学校で自閉症児として扱われている子どもの数が6倍に増えたとも言っています。ただし、本当に増えているのか、それとも診断基準の変化による表面的な増加なのかは分からないとしています。
原因については、遺伝的な要因と環境による要因の両方が考えられるという立場を取っています。ただし、親の育てかたが原因ではないことも強調しています。完治させる方法は発見されていないが、早期集中型の教育、特にABAで能力を伸ばせると言います。
ここで紹介したCDCの頁は2005年4月に更新されたものですが、この種の公式見解が概して保守的な傾向にあることも付け加えておきます。