自閉症児のB細胞は平均して2割多い。
自閉症児のナチュラル・キラー細胞は平均して4割多い。
100をこえるタンパク質に明確な差がある。
B細胞とナチュラル・キラー細胞は、免疫作用の一部です。
上記の三つは発見された特徴の一部ですが、こういうデータが蓄積されれば、自閉症の診断や発見に関して客観的な手がかりが得られるかもしれません。
これまでは行動や発達面の特徴を観察するだけで診断されており、どうしても観察者の主観が入っていました。化学的な基準が分かれば、早期発見が容易になり、その分、早期教育の成果も期待できるという理由で注目されています。
今後は、出生児や乳児期の血液の比較、予防接種の前後を比較して変化の有無を確かめる研究などの可能性も検討されています。
この研究は、カリフォルニア大学デイヴィス校 (UC-Davis) のMIND研究所で行なわれている物で、5月にボストンで開かれた第4回IMFARで発表されました。
訂正: 上記の研究班と情報を交換しながら、同じUCデイヴィスMIND研究所の別の班が行なった調査で、自閉症児の体から採取した細胞や血液をさまざまな病原体と接触させ、主に免疫作用に関わる物質 (サイトカイン)
UCデイヴィスMIND研究所は、Medical Investigations of Neurological Disorders [神経学的な症候群を医学的に調べる] 研究所として、親たちの運動によって設立され、州政府の予算で運営されています。