2005年05月22日

UCSD: 自閉症児の頭囲 2004

UCSDのエリック・クールシェンヌ教授 (Ph.D) が行なっている自閉症児の頭囲に関する研究のまとめが2004年に発表されています。UCSDでの調査だけでなく、米国各地や日本の研究者によって行なわれた調査報告もふまえ、総まとめ的な内容です。

自閉症児の集団と定型発達の子どもたちの集団を比較したばあい、自閉症児の頭囲がかなり大きめな傾向にありますが、大きくなる時期なども分かってきました。産まれたときの頭囲は平均か、やや小さめで、生後半年から1歳代の時期に急速に大きくなり、その後は止まってしまう傾向にあります。

行動や発達において自閉症の症状が見られるのは、頭囲が大きくなってからのようです。赤ちゃんの頭囲に注目することは、早期発見の手がかりにもなります。

定型発達の子どもたちも乳児期に頭が急速に大きくなりますが、自閉症児の集団ほどではなく、そのあとも青年期まで少しずつ頭が大きくなります。一方、自閉症児の集団では、1歳代の時期に大きくなったあと、頭囲はほとんど変わりません。青年期になって、定型発達の子どもたちに追いつかれます。

MRIを使って調査で、脳のどの部分が大きくなるのかも分かっています。自閉症児の脳は、前頭葉と側頭葉が大きめです。

下記のリンクは論文要旨ですが、この出版社と契約している大学の図書館にあるコンピュータなどであれば、全文を閲覧できます。PDFです。個人で閲覧するばあい、有料です。


この論文から判断すると、頭囲が大きくなるのは、脳が大きくなった結果のようです。
posted by iRyota at 08:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 脳と神経 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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