2005年05月21日

自閉症児の尿中水銀に関する論文 2003

自閉症と水銀に何らかの関係があるうるという証拠として、論文要旨の翻訳を再掲しておきます。ジェフ・ブラッドストリート医学博士は自閉症児の父親として研究と医療を行なっている人物です。大学でも教えています。

ジェフ・ブラッドストリート (MD), デヴィッド・A・ガイアー, ジェロルド・J・カーツィネル (MD), ジェームズ・B・アダムズ (Ph.D), マーク・R・ガイアー (MD, Ph.D)共著

自閉症スペクトラム児童における水銀蓄積に関する比較研究

要約

自閉症の激増が、近年の米国と英国で報告されている。発症率の報告が次々となされ、生物学的な矛盾も無い点から、自閉スペクトラム症候群と水銀被爆の関連性が示唆されている。本研究では、メソ-2,3-ディメルカプト琥珀酸 (DMSA) の経口投与を三日間おこない、自閉スペクトラム児童の集団と、同年代で症状の無い児童の集団を比較した。全体では、自閉症児221人の尿から検出された水銀の値が、18人の正常な児童の尿と比べて、有意に高かった(Relative Increase (RI)=3.15; P < 0.0002)。さらに、予防接種を経験した集団同士の比較でも、自閉症児の尿中水銀は、予防接種を経験して症状の出なかった児童の尿中水銀より有意に高かった(RI=5.94; P < 0.005)。

予防接種を経験した正常児童と経験していない正常児童で、尿中水銀は同程度であり、カドミウムと鉛の量は自閉症児でも同程度であった。

尿から検出された水銀を小児用予防接種に使われているチメロサールによるものと考えても矛盾はないが、それ以外に、環境からの水銀や、母親に施されたRh (D) 免疫グロブリンのチメロサールによる可能性もある。どのような機序で自閉スペクトラム児童の尿中水銀が高いかは問わず、この報告にあるDMSAの処方は、この種の児童の水銀蓄積を診断する上で有効と思われる。

Bradstreet, J., Geier, D, Kartzinel, J.J., Adams, J.B., & Geier, M.R. (2003.) "A Case-Control Study of Mercury Burden in Children with Autistic
Spectrum Disorders." Journal of American Physicians and Surgeons: 8.3. Pp. 76-79.


posted by iRyota at 17:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 重金属 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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