設立時から中心的な役割を担っているのは、大学院で看護学を専攻し、自ら予防接種の徹底に尽力してきたリン・レッドウッドさん、市場調査の仕事をしているサリー・バーナードさん、イラン出身の医学博士アルバート・エナヤティさん、ハーヴァードを優秀な成績で卒業し、統計学に詳しいマーク・ブラックシルさんなどです。カービーさんのルポは、この人たちの活動を主軸に展開されています。
自閉症は新種の水銀中毒ではという仮説を展開した2001年の論文以降、注目すべき米国各地で行なわれている研究から注目すべき報告を積極的に紹介したり、自分たちで行なった研究調査の結果も論文として発表しています。自閉症と水銀の関連性について調べたかったら、まずここからです。
繰り返しますが、この人たちが決して予防接種自体に反対しているわけではないことを強調しておきます。水銀の入っていない、一本一本使い切りの安全なワクチンをめざす団体です。