MMRワクチンの接種が始まった時期の増加、髄膜炎や死亡事故の報告が出て、接種率が低下した時期の減少、混合ワクチンが中断され、ワクチンに対する信頼が回復し、三種類の単独ワクチンが連続して接種される例が増えた時期の増加、横浜市の区画変更による減少など、年ごとの推移をグラフで示してあります。
MMRワクチンの接種を続けている英国や米国での自閉症児の増加とかなり違うパターンであることが分かります。
MMRを中断しても、三種類の単独ワクチンを1歳の時期に連続して接種することを日本では奨励してきました。ウイルスの相互作用による副作用の危険性を回避したかったら充分に日数を空けて接種すべきなのですが、そういう風には実施されませんでした。
横浜でのMMRワクチン接種は生後12ヶ月で、定期検診は生後18ヶ月ですが、今回の調査では、18ヶ月を過ぎてから症状が出てきた子どもたちを退行型として分類しています。こういう分類のしかたでは、MMRとの因果関係を把握する手がかりとして不正確だとウェイクフィールド医師は言います。
もともとウェイクフィールド医師は、三種類の単独ワクチンを、それぞれ1年以上の間隔をあけて接種するのが安全な方法だと主張してきました。横浜での調査報告を見ても、その点に矛盾はないそうです。
この記事を掲載したレッドフラッグズというのは、TVジャーナリストとして医療に関する報道を行なってきた故ニコラス・レガッシュ氏の始めたウェブ新聞で、これまでもワクチンと自閉症に関して過激な記事を発表してきました。医療や科学の諸問題に対して警告の赤旗を掲げるために運営されているそうです。