体内の水銀は主に便と一緒に排泄されるので、尿中水銀を調べることにはあまり意味が無いそうです。ただし、今回のデータでは、アマルガムをかぶせた直後に尿中水銀が増えて2・3年後にそれが低下した点を心配しています。これは子どもたちの水銀排泄能力が低下した可能性も示唆しているそうです。又、アマルガムの安全性に関しては動物実験による基礎データも少ないとヘイリー教授は主張しています。
水銀排泄能力が弱い体質でアマルガムの影響を受けやすい子どもが、自閉症など神経発達に遅れの見られる子どもたちの中に多く存在しているのではとヘイリー教授は考えています。ですから、そういう子どもたちを調査対象から外してしまったばあい、結果に相関が見られないのは当然と考えられます。
今回のようなデータに基づいてアマルガムを安全だとか、腎臓や神経に悪影響を及ぼさないと結論づけるのは早急すぎるとヘイリー教授は考えています。
Boyd Haley, Ph.D. "Unmasking The Unscientific JAMA 2006 Children's Amalgam Study: Response to the NIDCR Funded Children’s Amalgam Testing publications in the JAMA 2006."