2006年10月05日

アマルガムは安全という報告に対する反論

歯の治療に使うアマルガムは安全だという主旨の報告を先週このブログで紹介しましたが、今回はその報告に対する反論を紹介します。ケンタッキー大学で化学科長をしてきたボイド・ヘイリー教授 (Ph. D) の主張です。ヘイリー教授の主張はかなり細かいですが、主な論点は、水銀の影響を知る手がかりとして尿中水銀が不適切であること、そして、自閉症など神経の発達に遅れのある子どもたちが今回の調査から外されたことです。

体内の水銀は主に便と一緒に排泄されるので、尿中水銀を調べることにはあまり意味が無いそうです。ただし、今回のデータでは、アマルガムをかぶせた直後に尿中水銀が増えて2・3年後にそれが低下した点を心配しています。これは子どもたちの水銀排泄能力が低下した可能性も示唆しているそうです。又、アマルガムの安全性に関しては動物実験による基礎データも少ないとヘイリー教授は主張しています。

水銀排泄能力が弱い体質でアマルガムの影響を受けやすい子どもが、自閉症など神経発達に遅れの見られる子どもたちの中に多く存在しているのではとヘイリー教授は考えています。ですから、そういう子どもたちを調査対象から外してしまったばあい、結果に相関が見られないのは当然と考えられます。

今回のようなデータに基づいてアマルガムを安全だとか、腎臓や神経に悪影響を及ぼさないと結論づけるのは早急すぎるとヘイリー教授は考えています。

Boyd Haley, Ph.D. "Unmasking The Unscientific JAMA 2006 Children's Amalgam Study: Response to the NIDCR Funded Children’s Amalgam Testing publications in the JAMA 2006."

posted by iRyota at 17:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 重金属 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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