2005年03月17日

MMRワクチンと横浜の自閉症

はしか (measles)、おたふくかぜ (mumps)、風疹 (rubella) のワクチンを混合したのが新三種混合ワクチン、通称MMRワクチンです。MMRは生ワクチンで水銀は入っていません。1998年以降、特に英国において、水銀とは別の経路による自閉症との関係を疑われているのです。このワクチンの接種率と自閉症の発症率を調べて関連が見られないからMMRと自閉症とは無関係であると主張する論文が何度も発表されましたが、調査の杜撰な点が統計学会で批判されたり、不備な点を指摘する親たちの反論が新聞に載ったりして、英国におけるこのワクチンの接種率は低下する一方でした。

もともとMMRワクチンは89年に日本で乳幼児への接種が始まり、副作用として無菌性髄膜炎が多発したため93年に中断されました。日本での経緯についてはネットで検索するといくつか情報が得られるし、『ワクチンの作られ方・打たれ方: メーカー事情から被害者訴訟まで』(斉藤貴男、ジャパンマシニスト社) といった出版物で詳しいことが分かります。

このまま接種率が低下して麻疹の様な伝染病が流行したら大変ですから、ワクチンへの信頼回復を目指して、このワクチンと自閉症が無関係であると証明するための努力が続けられています。今回は、自閉症の専門家として知られるマイケル・ラター博士が横浜のお医者さんたちと協力して、横浜のある医療機関のデータを利用し、88年から96年までに産まれた子どもたち31,426人のうち自閉性症候群の子どもたちの数、年ごとの推移を調べました。

88年生まれの子どもたちでは1万人あたり48例だったのが、93年以降も増え続け、96年生まれでは117.2人まで増え続けました。

この結果は、MMRと自閉症が無関係であるとする新しい証拠だとラター博士たちは主張しているようです。

以下のリンクはBBCの記事ですが、DPT三種混合、日本脳炎、インフルエンザなど、水銀の入っているワクチンについては全く触れていません。

http://news.bbc.co.uk/1/hi/health/4311613.stm

posted by iRyota at 20:16| Comment(1) | TrackBack(0) | MMRワクチン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
MMRワクチンの話題からそれますが、この調査は興味深いです。

1万人あたり何人がASDかというデータが、次のとおりでした。

88年生まれ   48人
96年生まれ 117.2人

これを何人にひとりという数字に計算し直してみたらこうなりました。

88年生まれ 208人にひとり
96年生まれ 85人にひとり
Posted by iRyota at 2005年03月21日 07:54
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。