歯の治療に詰め物として使われるアマルガムには大量の水銀が含まれています。これが健康や発達に悪影響を及ぼさないかどうかを心配する声もあります。その点を考慮して、実際にアマルガムを詰めた子と詰めない子の集団を比較した調査報告が今年の4月に発表され、北米の新聞でも報道されました。
今回の調査では、米国とポルトガルで、それぞれ500人の子どもたちが被験者になりました。全て歯の治療が必要な子どもたちです。これを無作為抽出で二つの集団に分け、いっぽうはアマルガムを、もう一方は別のコンポジットを使って治療し、その後5年から7年に渡って経過を見ました。
結果として、アマルガムを使った集団は尿中の水銀が僅かに高くなりましたが、IQや神経の発達、腎臓の状態などで、検出できる差は観られなかったそうです。それぞれ調査の規模は大きく、米国とポルトガルで同様の結果が得られたことから、アマルガムの安全性を裏付ける結果だと述べる医学者の声が紹介されています。
ただし、この調査を危険な人体実験だと非難し、いくつか欠陥があると主張する学会が存在することも、今回の報道では伝えています。
"No evidence that silver fillings lower IQ in kids."
posted by iRyota at 21:24|
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