2006年08月29日

自閉症児は175人に一人: CDCの調査

米国で自閉症児がどのくらい存在するのか、初めて全米規模の調査が行なわれ、結果を伝える報道が2006年の5月5日ロイターから流されました。米国では沢山のネット新聞に掲載されています。今回の発表は、米国で病気の予防を監督する官庁であるCDC (Centres for Disease Control and Prevention, 疾病管理予防局) が行なった二つの調査で集めたデータを総合的に分析した結果です。

対象になったのは、2003年から2004年にかけて、4歳から17歳だった子どもたち24,673人です。その中で、自閉症と診断された子どもの率は1000人あたり5.5人から5.7人でした。言い換えれば、175 人から181人に一人の割合で自閉症児が存在することになります。この数字が正しければ、米国全体で自閉症児の人口は、少なくとも30万人になるそうです。

記者会見でこの発表を行なったCDCのホセ・コレデロ博士によると、これは1996年にジョージア州アトランタとニュージャージー州で行なわれた局地的な調査結果と合致するそうです。そのときの結果は、3歳から10歳の子どもたちの中で、自閉症児の存在する率が296人に一人だったそうです。(!?)

"US survey shows autism very common."



付記: みなさんもお気づきのとおり、この報道には矛盾があります。96年の調査で296人に一人だったのに、今回は175人に一人では差が大きすぎます。296人に一人というのは知的な面での遅れをともなう狭い意味での自閉症、175人というのは広い意味での自閉症スペクトラムという意味でしょうか。
posted by iRyota at 07:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 総合 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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