内容は、1999年に乳幼児むけワクチンからできるだけ早く水銀を除去するか量を減らすように表向きは勧告を発表していたCDCが、裏ではワクチン製造会社に対して、水銀ゼロのワクチン製造を遅らせるよう指示していたと言うものです。情報公開法で閲覧可能になった内部文書で明らかになったそうです。
1999年7月、スミスクライン・ビーチャム社が、水銀の入っていないDPT三種混合ワクチンに関して、99年後半から2000年前半までの次期に米国全体の市場を満たす量を生産する準備が出来ているとCDC宛ての手紙で述べたそうです。2000年の後半には他の会社でも水銀の入っていないDPTワクチンを製造できる体制が整っているだろうという見通しも述べた様です。
1999年11月、CDCがスミスクライン社に送った返事は、なぜか水銀ゼロのワクチン製造を拒否する内容でした。
2000年7月、つまりスミスクライン社から申し出があった1年後にCDCが行なった発表で、今度はまた一転します。適切な供給が得られるようになり次第、あらゆるワクチンを水銀ゼロにする規制を導入する予定だと言っているそうです。2001年3月ぐらいには子供用ワクチンを全て水銀ゼロにできるだろうとも、この発表で言っていたそうです。要するに、ワクチン製造会社に対して水銀ゼロのワクチン生産をなかなか認めなかったのに、表向きは、水銀ゼロのワクチンに対して前向きな姿勢を見せていたというわけです。
水銀ゼロの予防接種へ移行することに対して99年のCDCが消極的だったのは、安全性よりも、自分たちとワクチンへの信頼性やワクチン製造業者の利益を優先していたせいではと匿名で述べる、もと連邦政府職員の言葉もケネディさんは引用しています。
現在、ワクチンの保存剤として水銀化合物の使用を禁止する法案がいくつかの州で審議されていますが、CDCはこの法案にも反対しているそうです。アーミッシュやクリスチャン・サイエンスなど予防接種を拒否している宗派の子どもたちで自閉症を含む発達の遅れがどのくらい存在するかを調べる研究を始めることも拒否しているそうです。
CDCのこういった姿勢が予防接種全体への信頼を失わせ、社会全体にとって健康を損ねることにつながるとケネディさんは言っています。
Robert F. Kennedy Jr. "Time for CDC to Come Clean."
http://www.huffingtonpost.com/robert-f-kennedy-jr/time-for-cdc-to-come-clea_b_16550.html