2005年12月30日

検査: 自閉症、ビタミンB6とマグネシウム

自閉症に対するヴィタミンB6とマグネシウムの効果について1960年代から研究を続けてきた心理学者のバーナード・リムランド先生 (Ph.D) は、一人一人の自閉症児にB6とマグネシウムを投与するにあたって特に事前の検査が必要だとは言っていません。ごく少量から始め、何日かかけて様子を見ながら段々と増量し、症状や行動に悪化が見られるなら量を減らすか中止するという方法であれば深刻な副作用は無いと述べています。対象となる子がこの方法で効果が見られるタイプかどうかは、実際に投与して確認すれば良いという立場です。

ただし、いくつかの検査が参考になると主張している専門家はいます。病理学者のウィリアム・ショー先生 (Ph.D) と、化学者のアンディ・カトラーさん (Ph.D) です。

ショー先生が所長をしているグレートプレインズ研究所が行なっている尿有機酸テスト (OAT) は、主に腸内菌の状態を探るための検査ですが、B6 (ピリドキシン酸) やB6の代謝に関わるキヌレン酸、フォスフォセリンの量に異常が無いかどうかを見ることで、B6の不足や、代謝の異常を見つける手がかりになります。



アンディさんは毛髪から検出されるさまざまな元素を細かく分析する中で、B6の代謝異常を見つけ出すヒントをいくつか示しています。これについては海外自閉症情報で2005年5月に紹介した記事をご覧下さい。



posted by iRyota at 08:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 生化学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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