UCLA (カリフォルニア大学ロサンジェルス校) で医学や心理学を扱っているいくつかの研究機関が協力し、自閉症児の脳内でミラー・ニューロンがどう作用しているかを調べました。いわゆる高機能と呼ばれる種類の自閉症児10人と、定型発達 (普通) の子どもたち10人を対象に、怒り・恐れ・喜び・悲しみなどの感情を想起させる写真を観察させ、模倣をさせつつ、そのときの脳の活動状況をfMRI (functional Magnetic Resonance Imaging) という装置で調べました。
被験者となった自閉症児は、それと別に自閉症状の度合いも詳しく検査しました。課題としてやらされた作業は、すでに可能な作業であることが確認されていました。
結果として分かったのは、自閉症児のばあい、ミラー・ニューロンの中枢部と考えられている下前頭回の弁蓋部という箇所での活動が、全くと言っていいほど見られなかったことです。特に、自閉症状の度合いが強い子ほど、ミラー・ニューロンは不活発でした。
又、自閉症児のばあい、脳内で感情を司る箇所の活動も低下していました。
一方、視覚や顔の筋肉を動かす箇所はfMRIで見ても正常に活動していました。
この研究は、主に米国の国家予算による資金で行なわれました。今回の情報源は記者会見による発表ですが、結果を報告する論文が近いうちに専門誌にも発表される予定です。
部位 (8番)
http://web.sc.itc.keio.ac.jp/anatomy/brain-h/r-surface.html
14にウエルニッケの説明
ミラーニューロン
http://www.jiten.com/dicmi/docs/k32/23065.htm
鏡ニューロン(mirror neuron)の障害が自閉症の病理に関連があるということが示唆されています。
http://www.biotoday.com/view.php?n=6748
下前頭回の弁蓋部と三角部をブローカ運動性言語中枢Broca's motor speech centerと呼びます。
http://www.asahi-net.or.jp/〜RP5T-HR/naminou.html
関係はどうなんでしょう??
http://brain.bri.niigata-u.ac.jp/〜stsuji/resrc/disease/metab/vitamins/vb1/wernicke/wernicke.htm