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ハムザ君のばあい、生後2ヶ月ごろの高熱、下痢、血便、自閉症状、発達遅延、こだわり、難聴の疑い、2歳で発語なしという経過を辿りました。
3歳にならないと公的機関による早期介入は提供されず、民間の言語訓練やABAは順番待ちですぐに始められなかったので、パキスタン出身のお母さんは朝の4時から夜遅くまでパソコンに向かい、自分で調べ、自分で実践することにしました。
高額な料金で効果は今ひとつだったサンライズ・プログラムからABA、そして生物医学的な方法へと手を広げていきました。
お子さんは偏食が激しかったらしくGFCFダイエットも最初は苦労したそうです。3週間で軌道に乗り、消化器の調子が良くなって行動も変わり、ABAと並行して1ヶ月半で目線が合うようになりました。
さまざまな機関やお医者さんと相談し、血液検査の結果を見て、Bヴィタミンとマグネシウムで赤ちゃん語が出始め、ヴィタミンAを始めた時期に言葉が出はじめました。毎週グルタチオンの静脈注射を行なっている時期に社交性が出てきました。グルタチオンについてはカリフォルニア大学デイヴィス校のMIND研究所で二重盲験が進行中だそうです。
現在のハムザ君は年齢なみの会話もでき、1対1のインタビュー取材も行なわれたようです。ドキュメンタリーの試写会にやってきてポップコーンを欲しがる様子や、学校で友達とゲームを楽しむ様子も描写されています。
今回の記事では、自閉症に退行型、非退行型、てんかん発作を伴うタイプ、伴わないタイプなどいくつかの種類があると述べるMIND研究所のロバート・ヘンドレン博士や、キレーションの危険性を心配する国立精神保健研究所 (NIMH) のトマス・インセル博士も登場します。ただし、今回の記事でハムザ君が受けてきた療法の中にキレーションは書かれていません。
お母さんの言うとおりに栄養剤やダイエットの積み重ねで回復に至ったのか、たまたま加齢とともに症状が消失するタイプだったのかは分からないという立場で記事は書かれています。予防接種や水銀と自閉症に関連があるのかについても両論併記という立場をとっています。それでも、自閉症研究が辿り着いた地平線のすぐ向こうで、完治する子が存在するような雰囲気が記事全体の調子になっています。
Katherine Seligman, A boy recovers: Can children be cured?"