2006年02月28日

発作を減らすケトン体食療法の論文

難治性てんかんの子どもたち150人が実施したケトン体食療法の効果を追跡調査した結果は2001年に論文として全米小児医学会の機関誌に掲載され、今では全文を閲覧できます。すでに紹介した記事と概要は同じですが、論文では細かい数字を丹念に報告しています。

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2006年02月18日

ハンス・アスペルガーは今日で100歳

生きていればの話ですが、アスペルガー症候群という名称の由来となったオーストリアの小児科医ハンス・アスペルガーは、1906年2月18日の生まれなので、今日がちょうど100歳の誕生日になります。

日本ではいくつか記念行事として講演会などが行われたようですが、米国では自閉症認知月間である3月に集中するようです。

オーストラリアのブリスベーンでは、トニー・アトウッド教授や当事者などを招いて催しが行われた模様です。続きを読む
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2006年02月15日

追加: てんかん発作を減らすダイエット

ケトジェニック・ダイエットについてさらに調べてみたところ「ケトン体食療法」で検索すれば日本語でもかなりの情報が得られるということが分かりました。続けるのが大変な方法であることも分かりました。

メリル・ストリープさんが母親の役で主演している映画の存在も分かりました。日本語の題名は『誤診』です。

英語の情報は下記の頁が比較的よくまとまっている様に思えます。印象に残ったのは、さまざまなタイプのてんかんでも、このケトン体食療法が効果的なのはレノックス・ガストー症候群と呼ばれるタイプであることです。

"It is particularly recommended for children with the Lennox-Gastaut syndrome. . . ."



追跡調査の論文も無料で閲覧できることが分かったので、近いうちに読んでみるつもりです。
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2006年02月12日

てんかん発作を減らすダイエットの追跡調査

自閉症の子どもたちは、定型発達の子どもたちに比べて、てんかんの発作を起こす確率が高いです。すべての自閉症児にそれが当てはまるわけではありませんが、一部の当事者や親たちにとって、できる限り発作を減らすことは非常に重要な課題です。

具体的には、脳波に詳しいお医者さんと相談し、必要があれば発作を抑える薬を服用したり、ヴィタミンB6やマグネシウムの使用を検討するなどの選択肢が考えられます。ただし、どの薬も、B6も、効果には個人差があります。全ての子に必ず効くという方法はありません。処方薬には副作用もあるし、一つの方法で完全に発作を抑え込むのは難しいばあいが多いので、いくつかの組み合わせを考えるのが実際的です。

そういった選択肢の一つとして米国でしばしば話題になるのはケトジェニック・ダイエットと呼ばれる食事療法です。脂肪を多く、タンパク質と炭水化物を少なく摂取する食事で、なぜ効果的なのかは未解明なのですが、さまざまな薬で発作を抑えることができなかった子どもたちに薦められています。

2003年に発表された追跡調査の記事ですが、日本ではあまり知られていないようなので、概要を紹介します。続きを読む
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2006年02月11日

リタリンなどにFDAの委員会が警告

ADHDの処方薬、たとえばリタリンやコンサルタなどは、自閉症児でも多動な子に対して、目的外使用として処方されることが多いです。

これらの薬に対して、危険の大きい薬であることを明示する黒枠、通称ブラックボックスと呼ばれる表示を付けるのが好ましいという発表が、FDAの顧問をしている医学者の委員会によって発表されました。

ただし、FDAの公式発表と言うより、FDAの顧問をしている専門家の委員会 (Advisory Panel) による発表ということらしいです。続きを読む
posted by iRyota at 12:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 生化学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年02月05日

大きいのは大脳皮質: 自閉症児の脳

ノースキャロライナ大学チャペルヒル校で行なわれた調査の結果、自閉症児の大脳皮質が大きめであると確認されました。報告書は論文として、2005年12月、米国医師会が発行している精神医学専門誌に掲載され、記者会見も行なわれました。

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posted by iRyota at 09:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 脳と神経 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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