2005年12月30日

検査: 自閉症、ビタミンB6とマグネシウム

自閉症に対するヴィタミンB6とマグネシウムの効果について1960年代から研究を続けてきた心理学者のバーナード・リムランド先生 (Ph.D) は、一人一人の自閉症児にB6とマグネシウムを投与するにあたって特に事前の検査が必要だとは言っていません。ごく少量から始め、何日かかけて様子を見ながら段々と増量し、症状や行動に悪化が見られるなら量を減らすか中止するという方法であれば深刻な副作用は無いと述べています。対象となる子がこの方法で効果が見られるタイプかどうかは、実際に投与して確認すれば良いという立場です。

ただし、いくつかの検査が参考になると主張している専門家はいます。病理学者のウィリアム・ショー先生 (Ph.D) と、化学者のアンディ・カトラーさん (Ph.D) です。

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2005年12月28日

PR4A: マレーシアの自閉症児親の会 -

マレー語で Persatuan Sumber Autisme Ibubapa、英語で Parents For Autism Association (PR4A) という親の会がマレーシアで活動しています。ホームページの方は Parents' Resource for Autism Malaysia (PR4A) という名前で運営されています。連絡先はクアラルンプールです。



主にABA、特にロヴァース式やAVBなど、教育的な早期介入に対して熱心な団体です。11月にはRDIの講習会も開かれました。



会員になると、専用頁にIDとパスワードを入力し、会員限定の頁を閲覧できます。メーリング・リストもあります。

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2005年12月27日

ビタミンB6とマグネシウムの研究

自閉症を完治させる方法ではないし、全ての自閉症児に効果が見られるわけでもありませんが、自閉症児の一部に症状の軽減が見られる方法としてヴィタミンB6の研究は長い歴史があります。

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2005年12月24日

自閉症児のミラー・ニューロンが機能しない

ヒトやサルの脳で、作業をしているときに電流が走るだけでなく、誰か別の人が同じ作業をしているのを見ているときにも同じように電流の走る箇所があります。ここは観察と模倣を行なうときに重要な役割を果たす神経が存在する箇所と考えられており、ミラー・ニューロンと呼ばれています。

UCLA (カリフォルニア大学ロサンジェルス校) で医学や心理学を扱っているいくつかの研究機関が協力し、自閉症児の脳内でミラー・ニューロンがどう作用しているかを調べました。続きを読む
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2005年12月18日

ドキュメンタリー: 登場したお子さんに密着取材

来年の4月にPBSで放送予定のドキュメンタリー Finding the Words に関して『クロニクル』紙に載ったもう一つの記事です。こちらは、自閉症からの回復例として登場したハムザ君という男の子の御一家を密着取材し、専門家による懐疑的な意見も交えて報道しています。2005年11月13日の記事です。

リンク先には4枚の小さな写真があり、クリックすると拡大されます。その下にある "more" という単語をクリックすると、もう一枚の写真も閲覧できます。

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2005年12月17日

ドキュメンタリーを製作したお母さん

『サンフランシスコ・クロニクル』紙では、Finding the Words に関する記事を二つ発表しています。

"Getting Our Children Back" [子どもを取り戻す] という記事は11月13日に掲載されました。この映画を製作したエリザベス・ホーンさんについてです。

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2005年12月16日

ドキュメンタリー: 自閉症から回復した子どもたち

以前に速報で少しだけ紹介したんですが、2006年の4月に米国PBSで放送予定のドキュメンタリー作品をネット上で紹介した頁があります。題名は Finding the Words [言葉を見つけて] です。



何年か前に自閉症か、それに近い症候群であるという宣告を受けた5人の子どもとその親たちに焦点をあて、家族の試行錯誤と、回復への道のりを、さまざまな専門家の意見を交えつつたどる内容らしいです。



予告編の映像・音声も視聴できます。



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2005年12月14日

Auties.org: 自閉症者による自閉症者への就職支援

自閉症に対する世の中の理解が広まるのを待つのではなく、自分たちで仕事を見つけたり、自閉症に理解のある職場を紹介する国際的な団体として活動を始めたのがAuties.orgです。



オーストラリア、ギリシャ、インド、インドネシア、英国、米国などで、自閉症に理解のある職場の一覧が公開されています。



自閉症者の方から働き手として売り込むことも可能です。そのばあいは登録が必要です。医師から正式に自閉症という診断を受けていなくても、同じ特徴を共有している人の申し込みは受け付けているようです。定型発達の人で、自閉症者への社会進出を手伝いたいという人も歓迎しています。

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2005年12月10日

ジャーナリズム研究者が総括するチメロサール論争

Columbia Journalism Review [コロンビア・ジャーナリズム・レヴュー]、略称CJRは、コロンビア大学の大学院ジャーナリズム学科で発行している雑誌です。この雑誌の11・12月号で、副編集長のダニエル・シュルマンさんによる "Drug Test" という記事が載りました。いくつかの予防接種に殺菌剤として使われてきたチメロサール (水銀化合物) と自閉症の因果関係をめぐる議論に関して、報道機関がどういう姿勢をとってきたのかを振り返って論じる記事です。

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2005年12月09日

世界自閉症調査 2005

英国の自閉症協会 (The National Autistic Society) では、2005年の9月に開かれた国際大会で、自閉症の当事者、親、専門家を対象にした世界的なアンケート調査 The World Autism Survey 2005 を始めました。

英語を読めるかたであれば、ネット上で調査に協力できます。そんなに長くはかからないと思います。住んでいる国、地域、郵便番号、人口なども訊かれます。苦労した症状や、効果のあった介入、受けた検査の種類なども訊かれます。

興味のあるかたは、以下のリンクへどうぞ。


posted by iRyota at 22:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 総合 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年12月04日

WAO, WOA, OMA: 世界自閉症機構

世界自閉症機構という団体を知っていますか?

英語では World Autism Organization、略称WAOです。

ドイツ語ではWeltorganisation für Autismusで、略称WOAです。

フランス語で L'Organisation Mondiale de l'Autisme、スペイン語で La Organización Mundial de Autismo、イタリア語で L'Organizzazione Mondiale per l'Autismo、ポルトガル語で Organização Mundial do Autismo です。略称はみなOMAです。


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posted by iRyota at 19:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 総合 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

キレーションの効果を主張する新聞広告

自閉症児へのキレーションを推進する150の家族によって結成されたジェネレーション・レスキューが、去る11月14日、ニューヨーク・タイムズにまた全面広告を載せました。

水銀と自閉症の関係を裏付けると親たちが考えている19の論文一覧を載せ、その著者たちに対し、キレーションで自閉症から回復したという6歳のバクスター君が感謝の言葉を述べるという体裁になっています。バクスター君の顔写真も大きく使われています。

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2005年12月01日

コクラン: 英デイリー・メイル紙の報道、そして反論

今度は10月19日付で英国のデイリー・メイル紙に載った記事を紹介します。

"MMR jab is safe, medical experts conclude" という見出しで、決定的な安全性の証明であるという報道姿勢がうかがえます。

印象的なのは、98年の研究でMMRワクチンが自閉症とクローン病に関連しているという主張がなされたと、今回の記事で報道していることです。ウェイクフィールド医師の論文がランセットに載り、その論文があとで信頼性を失ったのに親たちが政府や権威ある学会を信頼せず、接種率が落ちていると述べている点は、他紙の報道と似ています。

98年の証拠が信頼性に欠けると述べるコクラン委員会デミチェリ博士の言葉が今回の記事では引用されています。コクランの委員会がどういう調査を行なったのかは述べていません。

記事の下には読者の投稿も掲示されています。



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posted by iRyota at 06:00| Comment(0) | TrackBack(0) | MMRワクチン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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