2005年05月31日

ASD児のキレーションを支援する親たち150組の団体が米国で始動

協力的な専門家を紹介、情報提供を行なう。<www.generationrescue.org>
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オーティズム・ワンの写真集が公開されています。

ただし、写真が並んでいるだけで、説明の文章などはありません。 見る
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2005年05月28日

米国自閉症協会2005総会は7/13-16ナッシュヴィル

7月13日から16日までの四日間、テネシー州ナッシュヴィルで米国自閉症協会 (Autism Society of America、通称ASA) の第36回全米総会が開かれます。カントリー音楽の中心地として知られる土地なので、大会の印もギターをあしらい、"In tune with the future" [調弦は未来に合わせて、波長を未来に合わせて] という主題を掲げています。設立40周年を記念する総会なので、40という数字が入っています。


会場は Nashville Convention Center, 601 Commerce Street, Nashville, TN 37203 です。出席するかたの事前登録、最終期限は6月10日です。


講演や学習会の細かい日程は、暫定的なものが公開されています。

7月14日 (木)

1:30 PM-3:00 PM
202.0 成人自閉症者のこれから
213.0 自閉症児・自閉症者むけのパソコン・ソフト
201.0 自閉症スペクトラムとこの総会への入門的な説明
211.0 中学校・高等学校での効果的な教育
207.0 社交の作法と人の気持ちを想像できるように育てるための遊び
206.0 家庭での実践的な問題解決
203.0 自閉症者の特別支援計画
208.0 学業で成果を挙げるためのさまざまな方略
209.0 共同注視の重要性
210.0 幼い自閉症児の音声言語理解に及ぼす絵によるコミュニケーションの効果
212.0 居住施設での視覚支援
205.0 孫が自閉症?: あたらしい祖父母のために

3:30 PM-5:00 PM
224.0 難しい行動を回避するための、経験に基づくさまざまな方略
230.0 本を書いたことのある自閉症者による、本を書くための講習
229.0 聴覚や視覚に機能不全のある自閉症者のネットワーク
232.0 コンピュータを使った成人自閉症者支援
231.0 さまざまな療法の効果を報告している証拠を評価する方法
222.0 自閉症とともに成長する: 家族のためのガイド
220.0 普通学級における支援の諸問題と対策
221.0 お金のやりくりについて
227.0 自閉症児・自閉症者に薦められるさまざまな補助食品と医学的介入
226.0 自閉症と水銀の関連性
225.0 癇癪のサイクル: 困難な時を理解する

7月15日 (金)

8:30 AM-10:00 AM
303.0 自閉症の内面を表現したヴィデオと講演
310.0 感覚刺激における困難に対する多角的アプローチ
306.0 統合学級におけるアスペルガー: 神経生物学的な違い
309.0 料理人として生産的な生活をしている成人自閉症者の講演
301.0 自然な3・4歳児クラスにおける学習とコミュニケーションの作法
307.0 自閉症への理解を広める効果的な活動
302.0 自閉症を子どもたちに理解させる
305.0 自閉症児の級友たちに自閉症のことを知ってもらう: 親としてできること
308.0 自閉症と酸化ストレス: 親として知っておくべきこと
311.0 自閉症児と接することのうまい教師や級友に共通する10の習慣
312.0 自閉症児の社会的な知識、想像力、推測と表現
304.0 就労か? 高等教育か?

10:30 AM-12:00 PM
328.0 成人むけ医療費支援制度の条文解釈が州によって違う
325.0 家族が地域社会に呼びかけるための方法
321.0 成人自閉症者を雇用するばあいの柔軟な対応のしかた
322.0 ペンシルヴェニアで開発された早期発見の方法
324.0 自閉症児同士の友情を育てる
331.0 自閉症スペクトラムの発症率
329.0 成人自閉症者の就職浪人をなくすために
323.0 何人かの当事者による講演
326.0 自閉症児のこだわり行動: 原因と対策
320.0 自閉症者のストレスに関する研究
327.0 ヒューストン先生 (Ph.D) によるグルテン・カゼイン消化酵素の説明
330.0 楽しく文章を書く練習

3:30 PM-5:00 PM
360.0 ヴィデオを使った社交作法の指導
352.0 Network of Autism Training and Technical Assistance Programs (NATTAP) の年次総会
355.0 TEACCHを実践し、お子さんを大学へ通わせているお母さんの講演
354.0 ヴィデオを使って、ごっこ遊びを教える
351.0 自閉症児と定型発達児の友情を育てる
357.0 父親限定の会
359.0 自閉症とともに生き、自閉症を愛する
358.0 ブラッドストリート博士: 遺伝子研究の成果にもとづく代謝の特徴と栄養生物科学
356.0 青年期の社交作法と性
353.0 ノースキャロライナ州立大学の大学院に通う自閉症者による講演: 異性とのつきあいについて

Saturday, 16 July 2005

8:30 AM-10:00 AM
409.0 統合学級に通う一人の自閉症児
401.0 さまざまな理論的立場をふまえ、幼児期の自閉症児にコミュニケーションと学習の方法を教えるグループ・アプローチ
410.0 自閉症スペクトラム幼児に読み書きを教える
407.0 最善の教育方法を見つける方法
403.0 定型発達の兄弟姉妹について
405.0 早期介入2年間の結果: 親勉強会型と集中 (家庭訪問) 型の比較
404.0 親の行なう早期介入
402.0 成人自閉症者に良質の支援を提供する方法
408.0 グループで学ぶ社交の作法Teach Us All: Social Learning in a Group Setting
406.0 子どもが18歳になったときに親が知っておくべき10のこと

10:30 AM-12:00 PM
420.0 接触指導のための分析と実践: あるチームの方法
426.0 効果的な方略と支援機器の融合: 自閉症児学級で
428.0 高機能自閉症児の不安症に対する認知行動療法
429.0 自閉症スペクトラムのキャンプを創造する
423.0 言葉での励ましをこえて: 自閉症児の親を支援するハネン・プログラム
425.0 大学へ進学すべきか: 計画、準備、そして達成
424.0 独立して暮らす: 家庭を維持し、組織立てる
427.0 自閉症における栄養学的な異常と補助栄養剤の効果
421.0 言語理解におけるイメージと音声言語認識の役割
422.0 自閉症の感覚世界を体験する


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自閉症の時代: アーミッシュの村を訪ねて

5月24日に発表されたジェネレーション・レスキューの記事へのリンクを追加しました。

ダン・オムステッドさんというかたの連載がUPIを通して配信され、いくつかの新聞に載せられています。The Age of Autism という題で、内容は自閉症と水銀についてです。特に興味深いのは、18世紀から昔のままの生活をしているキリスト教の宗派として知られるアーミッシュの人たちのあいだで自閉症の人がいるかどうか調査に行っていることです。

2005.02.25 Educated guesses 高学歴の家庭に自閉症児が多かったというカナー時代の記録

2005.03.13 Backward カナーの自閉症について復習

2005.03.18 Mercury in the air 大気中に放出された水銀の量と自閉症の発生率

2005.04.18 The Amish anomaly ペンシルヴェニア州ランカスターにあるアーミッシュの村を訪ねて

2005.04.19 Julia 一人は中国うまれで、予防接種を受けてからアーミッシュの家庭へ養女として迎えられた。二人目は説得されて予防接種を受けてから自閉症の症状が出てきた。三人目は不明。

2005.04.28 A new approach エリザベス・マンパー博士による生物医学的な取り組み

2005.05.06 Letter from Ibiza 知能の高い自閉症者からの手紙、水銀論争にはふれていない

2005.05.10 Witness [目撃者、ハリソン・フォード主演の映画『刑事ジョン・ブック』の原題] ランカスター群で25年間開業している小児科医でもアーミッシュの自閉症児は見たことがない

2005.05.17 Mercury ascending IOMの2004年発表、カービーさんのルポ、CDC局長の意見など、水銀中毒説をめぐる議論


2005.05.20 Mercury and the Amish 予防接種を受けていないアーミッシュを6人発見、そのうち4人は水銀値が高かった

2005.05.23 Goshen インディアナ州ゴシェンにあるアーミッシュの村を訪ねて

2005.05.24 Heavy metal [追加しました] キレーションを支援する150組の親たちの会ジェネレーション・レスキューについて


2005.05.26 Oaklawn ゴシェンのオークローンにある精神科のクリニックで聞き取り取材、アーミッシュの自閉症は見あたらない


2005.06.02 A glimpse of the Amish さらにアーミッシュの居住地域を調べたが、やはり自閉症児は極めて珍しい。


2005.06.06 Amish ways アミーッシュ10万人のうち確認できた自閉症は10ほど。アーミッシュは自然食だがサプリメントは摂取。

2005.06.08 One in 15,000 Amish 何十年もアーミッシュの地域で診療活動をしている医師によると、この地域の1万5000人のうちで自閉症は一人だけ。
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2005年05月25日

IOM発表 (2004) に納得しない人たち、特に親たち

ワクチンと自閉症の因果関係は否定する方が好ましいという文書とともに、ワクチンと自閉症は無関係という口頭発表を行なったIOMの調査委員会に対して、自閉症児の親たちからなる沢山の団体が否定的な意見を発表しました。もともとこの運動の先頭をきってきたSafeMindsだけでなく、CAN財団や米国自閉症協会 (ASA) も、この発表が時期尚早であるとか、この発表を支持しないという声明を出しています。

ASAの見解は、自閉症児の中でワクチンや水銀の影響を受けやすい子がいるかどうか、実際に自閉症児を対象にした生物学的な調査や臨床的な調査を行なってみないと分からないというものです。統計的な総人口調査だけを根拠にして因果関係を否定するのでは結論として不充分というわけです。

親ではありませんが、サルを対象にした水銀の実験データを不正確な形でIOMに提示されてしまったバーバッカー博士もIOMの結論を見直すべきだと論文の中で言っています。

免疫機能と自閉症について研究しているエドワード・ヤズバーク博士 (MD) は、IOM発表の撤回と速やかな再調査を要請する手紙を発表しています。博士はお孫さんが自閉症です。

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2005年05月23日

IOMの調査委員会 2004

ワクチンと自閉症の関係を否定する立場の主張がなされるとき、根拠として必ず示されるのがIOM調査委員会による2004年の最終答申です。どちら側に立つにせよ、最も重要な報告と言えます。

予防接種の安全性に関するIOMの調査委員会は、2001年から活動を続けてきましたが、2004年2月、ワクチンと自閉症に関する公開の会議を行ない、2004年5月に最終答申を発表して解散しました。この答申では、DPT三種混合ワクチンやB型肝炎、インフルエンザ・ワクチンなどに含まれているチメロサール (水銀化合物) に関する議論と併せて、水銀の入っていないMMRワクチンと自閉症の関連についても検討されました。

2004年2月に行なわれた公開検討会の録音と発表用スライドは、下記のリンクで視聴できます。


以下、もう少し細かく紹介します。

委員長をつとめるハーヴァード大学マリー・マコーミック教授 (MD・Sc.D) の挨拶

医学博士 (MD) でもあるデイヴ・ウェルドン下院議員の演説

コロンビア大学メイディ・ホーニッグ準教授 (MD)
 免疫機能の弱いネズミに、体重計算で90年代米国の乳児と同程度に相当するチメロサールを注射したら脳が大きくなり、自傷や他傷を始めた。

カナダの研究所につとめるクマナン・ウィルソン博士 (MD, MSc) の発表
 過去に発表された論文を調べ、MMRワクチンの接種率と自閉症の発症率に統計的な関連は見られなかった。

CDCのフランク・デステファーノ博士 (MD) による調査報告
 生後18ヶ月でMMRワクチンを接種した子の集団と36ヶ月で接種した子の集団で自閉症の発症率に差がない。

英国の研究所につとめるエリザベス・ミラー医師による調査報告
 WHOの資金で行なわれた調査 (当時未発表) によると、乳児期の予防接種に含まれる水銀の量と自閉症の発症率に負の相関が見られた。

ワシントン大学ロバート・L・デイヴィス教授 (MD) による発表
 CDCのデータベースによる最初の調査で水銀と自閉症に相関は見られたが、データの再検討で、相関は見られなくなった。

デンマークでワクチンを開発している国立血清研究所の疫学者アンダース・ピーター・フヴィード先生の発表
 デンマークで水銀入りのワクチンを全廃しても自閉症は増え続けた。

遺伝学者マーク・R・ガイアー博士 (MD, Ph.D) と息子のデヴィッド・ガイアーさんによる発表

 ワクチン被害報告データベース (VAERS) を使った調査で、水銀と自閉症に相関が見られた。CDCのデータベース利用を申請したが、なかなか使わせてくれず、やっと許可がおりてアクセスしたが、データは改ざんされていた。水銀が神経の発達に有害であるという証拠は山ほどある。

アリゾナ大学の毒物学者H・ヴァスケン・エイフォジアン教授 (Ph.D) の発表。
 尿や毛髪の調査結果から見て、自閉症児は水銀の排出能力が弱いという仮説を支持する。遺伝子の研究とも符合する。脳内の水銀を排出できる薬は発見されていない。

ベイラー医科大学のデヴィッド・バスキン教授 (MD) による報告
自閉症児から採取した細胞サンプルと、症状の無い兄弟姉妹から採取した細胞サンプルを使った実験で、自閉症児の細胞の方がチメロサールによる損傷が大きかった。

全米アレルギー伝染病研究所のポリー・セイガー先生による発表
 バーバッカー教授によるサルの実験 (当時未発表) を報告したもので、チメロサール由来のエチル水銀は排出が速いと主張、ただし会議で発表されたデータには間違いがあり、後に訂正された。

ケンタッキー大学化学科長ボイド・ヘイリー教授 (Ph.D) の発表
 チメロサールの研究を始めたら研究資金が交付されなくなった。動物実験で、男性ホルモンがチメロサールの毒性を倍増させ、女性ホルモンが半減させる。ホームズ博士 (MD) によって行なわれた毛髪水銀の調査報告も含む。


自閉症児の父親で医師、ステットソン大学兼任教授のジェフ・ブラッドストリート博士 (MD) による発表
 自閉症児の尿中水銀、後発退行型自閉症児の脊髄液から検出された麻疹ウイルスRNA。

ユタ州立大学研究員ヴィジェンドラ・K・シン準教授の発表
 麻疹の抗体が多い自閉症児について。

フロアからの意見 沢山の親たちが体験を述べました。キレーションでお子さんが劇的に変わったと主張する親のかたもいました。招待されず、自費で駆けつけた研究者による発表もありました。


一日分の議事録もあります。


委員会の最終答申は5月に発表されました。結論の要点は以下の通りです。

・ワクチンの接種率と自閉症の発症率を比較した総人口調査の結果を重視し、MMRワクチンと自閉症の因果関係を否定する立場が好ましいと判断する。
・同じく接種率と発症率を比較した総人口調査の結果を重視し、チメロサールと自閉症の因果関係も否定する立場が好ましいと判断する。
・ワクチンと自閉症の関連を示す証拠は理論的な次元にとどまっている。
・予防接種の実施に関して、これまでの方針を見直す必要はない。
・今後、ワクチンと自閉症に関する研究は奨励しない。


発表にあたって行なわれた記者会見では、これに加えて、「圧倒的」(overwhelming) な証拠に基づいた結論として、ワクチンと自閉症は無関係だと主張がなされました。因果関係を証明するには不充分、という結論ではなく、関係そのものが無いと言うのです。


この最終答申は書籍になっていますが、ネット上でも無料で閲覧できます。医療機関でキレーションを行なうばあい、倫理委員会の審査を通すべきだと委員会は述べています。
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2005年05月22日

追加: 自閉症は一つの世界

番組に関する詳しい紹介がCNNの頁に載ったので、リンクを追加しました。

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UCSD: 自閉症児の頭囲 2004

UCSDのエリック・クールシェンヌ教授 (Ph.D) が行なっている自閉症児の頭囲に関する研究のまとめが2004年に発表されています。UCSDでの調査だけでなく、米国各地や日本の研究者によって行なわれた調査報告もふまえ、総まとめ的な内容です。

自閉症児の集団と定型発達の子どもたちの集団を比較したばあい、自閉症児の頭囲がかなり大きめな傾向にありますが、大きくなる時期なども分かってきました。産まれたときの頭囲は平均か、やや小さめで、生後半年から1歳代の時期に急速に大きくなり、その後は止まってしまう傾向にあります。

行動や発達において自閉症の症状が見られるのは、頭囲が大きくなってからのようです。赤ちゃんの頭囲に注目することは、早期発見の手がかりにもなります。

定型発達の子どもたちも乳児期に頭が急速に大きくなりますが、自閉症児の集団ほどではなく、そのあとも青年期まで少しずつ頭が大きくなります。一方、自閉症児の集団では、1歳代の時期に大きくなったあと、頭囲はほとんど変わりません。青年期になって、定型発達の子どもたちに追いつかれます。

MRIを使って調査で、脳のどの部分が大きくなるのかも分かっています。自閉症児の脳は、前頭葉と側頭葉が大きめです。

下記のリンクは論文要旨ですが、この出版社と契約している大学の図書館にあるコンピュータなどであれば、全文を閲覧できます。PDFです。個人で閲覧するばあい、有料です。


この論文から判断すると、頭囲が大きくなるのは、脳が大きくなった結果のようです。
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2005年05月21日

自閉症児の尿中水銀に関する論文 2003

自閉症と水銀に何らかの関係があるうるという証拠として、論文要旨の翻訳を再掲しておきます。ジェフ・ブラッドストリート医学博士は自閉症児の父親として研究と医療を行なっている人物です。大学でも教えています。

ジェフ・ブラッドストリート (MD), デヴィッド・A・ガイアー, ジェロルド・J・カーツィネル (MD), ジェームズ・B・アダムズ (Ph.D), マーク・R・ガイアー (MD, Ph.D)共著

自閉症スペクトラム児童における水銀蓄積に関する比較研究

要約

自閉症の激増が、近年の米国と英国で報告されている。発症率の報告が次々となされ、生物学的な矛盾も無い点から、自閉スペクトラム症候群と水銀被爆の関連性が示唆されている。本研究では、メソ-2,3-ディメルカプト琥珀酸 (DMSA) の経口投与を三日間おこない、自閉スペクトラム児童の集団と、同年代で症状の無い児童の集団を比較した。全体では、自閉症児221人の尿から検出された水銀の値が、18人の正常な児童の尿と比べて、有意に高かった(Relative Increase (RI)=3.15; P < 0.0002)。さらに、予防接種を経験した集団同士の比較でも、自閉症児の尿中水銀は、予防接種を経験して症状の出なかった児童の尿中水銀より有意に高かった(RI=5.94; P < 0.005)。

予防接種を経験した正常児童と経験していない正常児童で、尿中水銀は同程度であり、カドミウムと鉛の量は自閉症児でも同程度であった。

尿から検出された水銀を小児用予防接種に使われているチメロサールによるものと考えても矛盾はないが、それ以外に、環境からの水銀や、母親に施されたRh (D) 免疫グロブリンのチメロサールによる可能性もある。どのような機序で自閉スペクトラム児童の尿中水銀が高いかは問わず、この報告にあるDMSAの処方は、この種の児童の水銀蓄積を診断する上で有効と思われる。

Bradstreet, J., Geier, D, Kartzinel, J.J., Adams, J.B., & Geier, M.R. (2003.) "A Case-Control Study of Mercury Burden in Children with Autistic
Spectrum Disorders." Journal of American Physicians and Surgeons: 8.3. Pp. 76-79.


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2005年05月18日

5/20-21 米自閉症協会のLA支部大会

米国自閉症協会 (ASA) のロサンジェルス支部ではこの週末に大会を予定しています。まだ予約には空きがあるようです。

日時: 2005年5月20・21日
場所: ロサンジェルス空港マリオット・ホテル

講演などは全て英語だと思いますが、スペイン語の通訳はつきます。


内容は教育、音声言語、社交、生物医学的介入、生活の質についてなど、多岐にわたっているようです。


予約は以下の頁でできます。


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2005年05月17日

カテゴリの一部を再編しました

水銀関係の情報が多くて紹介し切れません。そこで「予防接種」のカテゴリを二つに分けて「重金属」と「MMRワクチン」にしました。

左端のカテゴリ一覧では、まだうまく表示されていないかもしれません。
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2005年05月16日

自閉症と鉛中毒

自閉症と水銀の関係が取りざたされるようになったのは1999年以降ですが、鉛との関係については、もっと前の報告が専門書に載っています。内容を要約してみます。根拠となった資料の名前も示しておきますが、それらの資料を僕が実際に参照したわけではありません。参照した書籍は C. Gillberg & M. Coleman 著、The Biology of the Autistic Syndromes, 第3版2000年発行です(p. 167)。

70年代から90年代にかけて、鉛中毒を併発している自閉症児の存在が報告されています。自閉症児の一部で物を口に入れる癖があるため、その結果として鉛の値が高くなったのか、それとも別の原因があるのか判断するのは難しいと考えられていました (Cohen and others, 1976, "Pica and elevated blood lead levels in autistic and atypical children," American Journal of the Diseases of Children, 130, 47-48; Accardo and others, 1988, "Autism and plumbism," Clinical Pediatrics, 27, 41-44; Barton and Volkmar, 1998, "How commonly are known medical conditions associated with autism?" Journal of Autism and Developmental Disorders, 28, 273-278)。

1例だけですが、"succimer" という名前のキレート剤を投与して鉛の血中濃度を下げるにつれて多動や繰り返し行動の減った自閉症児の症例報告があります (Eppright et al. 1996, "Attention deficit hyperactivity disorder, infantile autism and elevated blood-lead levels: a possible relationship," Molecular Medicine, 93, 136-138)。ただし、多くのばあい、鉛中毒が発見された時点で神経の損傷は不可逆的だと考えられています。

自閉性症候群の子どもたちは、鉛中毒になりやすいという心配な事実もあるそうです。自閉症スペクトラム (PDD) の子どもたち17人の集団を定型発達の子どもたちと比較した結果、鉛中毒が再発しやすいという報告があるのです (Shannon and Graf 1996, "Lead intoxication in children with pervasive developmental disorders," Journal of Toxicology and Clinical Toxicology, 34, 177-181)。

iRyotaの追加: succimerという薬は鉛のキレート剤として知られていますが、別名をDMSAといい、体組織の水銀をキレートして排出させる上でも効果的であることが確認されています。
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2005年05月14日

自閉症は一つの世界: アカデミー賞候補の短編ドキュメンタリー


5月22日にCNNで、自閉症を扱った短編映画が放送されます。Autism Is a World [自閉症は一つの世界] という題名のドキュメンタリーです。

CNNアジアでの放送予定は以下の通りです。

5月22日 (日)
12AM ET Asia/ South America
6AM ET- Asia/ South America



長さは40分で、監督はジェラルディン・ワーツバーグさん、ナレーターはERにも登場しているジュリアナ・マーグリーズさんです。


内容は、ホィッティアー大学に通う自閉症者スー・ルービンさんの過去と現在の生活、自閉症の内面についてです。スーさんは13歳まで重度の遅れがあると考えられており、IQテストの結果はいつも29、発語は無く、自傷がありました。13歳のときにキーボードを使った対話のしかたを覚え、少しずつその内面を周囲の人へ見せるようになりました。再検査で判明したIQは133で高校は普通学級に進みました。歴史学を専攻するスーさんの大学生活、友人と支援スタッフ、物や水への拘りなど、自閉症特有の行動について本人の文章で解説されます。

この作品は2005年の1月、アカデミー賞の短編ドキュメンタリー部門にノミネートされました。

5月には米国自閉症協会 (ASA) のメディア優秀賞も獲得しました。

作品のヴィデオは米国にある16000の図書館で所蔵される予定です。


この映画の中でスーさんが行なっているのはファシリテーテッド・コミュニケーション (Facilitated Communication)、通称FCという方法です。FCは一種の筆談です。指先の制御が不確かな自閉症に対して、介助者が手を添えて、キャノンのコミュニケーターという機械などを使って文章を書かせます。

FCの効果については90年代にセンセーショナルな報道がありましたが、たびかさなる実験でもその効果が証明できず、学会でも否定的な扱いを受けました。その後は地道な実践も続いていたようです。

FCについては『自閉症児イアンの物語』という書籍が参考になります。筆談に関しては日本での実践を紹介した『僕が自閉語を話すわけ』も興味深いです。


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2005年05月12日

IOMの調査委員会 2001

全米科学アカデミー医療研究所 (Institute of Medicine)、通称IOMは、米国政府の資金とさまざまな寄付金によって運営されている私的な非営利団体で、医療に関する諸問題を客観的な立場で研究し、政府や国民に助言する役割を担っています。研究調査は、金銭的な繋がりの無い権威ある科学者たちによって無給で行なわれます。ただし、どういう分野の専門家を委員として選ぶかについて、資金提供者が提案することもあります。

IOMの内部に予防接種の安全性を検討する委員会が組織され、2001年から2004年にかけて何度か公開の会議や発表を行なっています。予防接種と自閉症に関する会議と発表もありました。

2001年4月には、MMR新三種混合ワクチンと自閉症に関する中間報告が発表されました。この時点では、総人口レヴェルにおいてMMRワクチンが自閉症を増加させるとは考えられないが、子どもたちの一部でこのワクチンが自閉症と関係している可能性までは否定できず、さらなる研究が必要という結論でした。(リンクはPDFです。)


2001年10月には、いくつかのワクチンに殺菌剤として使われているチメロサールに含まれている水銀と自閉症に関する中間報告が発表されました。現行の予防接種に関して、できるかぎりチメロサールを含まないワクチンを使うことや、将来にわたってチメロサールを使わないワクチンの開発製造と使用を薦めること、水銀と神経発達の遅れに関して研究を奨励することなどの勧告が出されました。この報告の核心部分をまとめると、以下のようになります。

1. 予防接種の水銀によって神経の発達に遅れが生じるという仮説は証明されていないが、生物学的に見て矛盾は無い。
2. 現時点での証拠だけでは、この仮説を認めるにも拒否するにも不充分である。

念のために原文も引用しておきます。重要語句は太字にしてみました。

The committee concludes that although the hypothesis that exposure to thimerosal-containing vaccines could be associated with neurodevelopmental disorders is not established and rests on indirect and incomplete information, primarily from analogues with methylmercury and levels of maximum mercury exposure from vaccines given in children, the hypothesis is biologically plausible.
 The committee also concludes that the evidence is inadequate to either accept or reject a causal relationship between exposure to thimerosal from vaccines and the neurodevelopmental disorders of autism, ADHD, and speech or language delay.


リンクはPDFです。http://www.iom.edu/view.asp?id=21593


水銀と自閉症の関係を肯定したい立場の人たちは、この発表の "biologically plausible" [生物学的に見て矛盾は無い] という箇所を強調して報道しました。

否定したい立場の人たちは、証拠が不充分という部分を強調しました。権威ある科学雑誌として知られる英国の The Lancet 誌には "Report finds no link between thimerosal and neurodevelopmental disorders" [関連性なし] という見出しで、このIOM発表を紹介する記事が載りました (vol. 358, issue 9288, 6 October 2001, p. 1163)。


この記事は、実験や調査の報告をまとめ、審査を通った論文として掲載されたわけではありません。現地調査や面接取材に基づくジャーナリズムと言えるほどの記事でもないと思います。米国や英国で水銀と自閉症の関係を否定する立場の論陣を張っている先生がたでも、根拠としてこの記事を挙げている例は聞いたことがありません。

『ランセット』誌に載った記事の見出しだけを見て、この記事や2001年のIOM報告が水銀と自閉症の関係を否定しているものと思いこんでいるかたが今でも日本には存在するようです。勿論、これらの記事は水銀と自閉症の関係を否定していません。

近いうちに2004年の最終報告も紹介します。
posted by iRyota at 07:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 重金属 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月09日

ドナさんの色つきレンズ

LD (learning disabilities, 学習困難症) の一種でディスレキシアという症候群があります。日本語では難読症とか読字困難症と呼ばれます。特徴は、視力と言語性IQが正常でも文字を読むことが困難なことです。現在の米国大統領や、俳優のトム・クルーズさんもディスレキシアであることが知られています。

ディスレキシアの人の中には、特殊な色つきレンズを使うことでこの症状を克服できる人もいます。心理士のヘレン・アーレンさんが偶然に発見し、研究・検査、それにサングラスの開発を続けています。俳優もマーゴ・ヘミングウェイさんなどもここのサングラスを使っていると、アーレンさんの著書には書いてあります。

この種のレンズが自閉症者の一部でも効果的であることを発見したのはドナ・ウィリアムズさんです。ドナさんと、自閉症の友人たちのレンズ体験は『ドナの結婚』に書かれています。

現在ドナさんが愛用し、自閉症の人たちにも推薦している唯一のレンズ会社はBPIという会社だそうです。検査と購入に費用のかかるアーレン研究所に比べて、BPIは60ポンドでテスト・キットを購入でき、自宅で検査でき、サングラスも一組10ポンド程度で購入できるからです。

ドナさんの頁にある文章は視覚の問題とヴィタミンや腸内菌、ダイエットとの関連性についても触れています。

BPIは日本にも代理店があるので、電話で問い合わせてみることもできるようです。国際電話の番号は、最初の81を0に置き換えれば、国内通話の番号になるはずです。
posted by iRyota at 06:03| Comment(0) | TrackBack(1) | 教育 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月07日

IMFAR: 自閉症研究の国際大会 (第4回)

5月5日 [から7日] にボストンで、第4回 International Meeting For Autism Research [国際自閉症研究大会、通称IMFAR] が開かれ [ている] ようです。約700人の研究者が集まり、早期診断、免疫機能、遺伝子、環境因子などについて報告や議論がありました [す]。

特に注目されたのは血液検査と行動観察による早期診断ですが、ここでいう血液検査には免疫機能も含まれています。遺伝子と環境因子に関する研究もお互いに矛盾するものではなく、毒素に対する抵抗力を左右する遺伝子などが注目されています。

ほかに、ABAの効果や、自閉症者を支援する費用に関する経済学的な研究などもあった [る] ようです。



追加: すでに終わってしまった大会であるかのように書いてしまいましたが、5月7日まで行なわれるようです。くわしい内容は以下のリンクでも閲覧できます。

posted by iRyota at 08:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 総合 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月06日

毛髪検査に見るミネラルの比率

DDIやGPLの毛髪検査の結果を印刷した用紙の右下に "RATIOS" という項目があります。いくつかのミネラルの比率を列挙したものです。

"Ca/Mg"はカルシウムとマグネシウムの比率、
"Ca/P"はカルシウムと燐 (phosphorus)、
"Na/K" はナトリウムとカリウム、
"Zn/Cu"は亜鉛 (zinc) と銅 (copper)、
"Zn/Cd"は亜鉛とカドミウムの比率です。

Ca/Pの比率が高く、
必須ミネラルの項目でマグネシウムに対するナトリウム (sodium) の比率が低いばあい、
ヴィタミンB6を補充する必要性が示唆されます。

Ca/Pが低く、
カリウムに対するカルシウムの比率と
マグネシウムに対するナトリウムの比率が高いばあい、
免疫機能の低下が示唆されます。

Ca/Pが低いか、
マグネシウムに対するナトリウムの比率と
カリウムに対するカルシウムの比率が高いばあい、
いくつかの消化酵素で効果的である可能性があります。

(Andrew Hall Cutler, Ph.D, Hair Test Interpretation: Finding Hidden Toxicities, p. 114)


亜鉛はカドミウムの吸収を防ぎます。カドミウムの排出は非常にゆっくりです。ですから、Zn/Cdの比率は高いほど良いです。999より高いのは悪いことではありません。

5/07追加


「マグネシウムに対するナトリウム」の比率ですが、1:1よりナトリウム (sodium) が少なければ、ナトリウムの比率が低いと考えて結構です(Cutler, Hair Test Interpretation, p. 114)。

Ca/Mg、Ca/P、Na/K、Zn/Cu、Zn/Cdに関しては "EXPECTED RANGE" の範囲から外れているかどうかを見て下さい。

それ以外の比率に関して、基準の数値はアンディさんの本には示されていません。

B6の大量投与による効果が示唆される例は、ほかにも挙げられています:
 毛髪の亜鉛が高い
 毛髪のマグネシウムが低い
 毛髪のCa/Pが高い

posted by iRyota at 05:48| Comment(1) | TrackBack(0) | 生化学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月05日

SafeMinds: 安全な予防接種をめざす親たち

自閉症と水銀の関連性を調査研究し、政府や報道機関にはたらきかけるNPO (非営利団体) として親たちによって設立され、活動してきたのが Sensible Action For Ending Mercury-Induced Neurological Disorders [水銀による神経発達不全を終わらせるための賢明な運動] 通称SafeMinds [セーフマインズ] です。

設立時から中心的な役割を担っているのは、大学院で看護学を専攻し、自ら予防接種の徹底に尽力してきたリン・レッドウッドさん、市場調査の仕事をしているサリー・バーナードさん、イラン出身の医学博士アルバート・エナヤティさん、ハーヴァードを優秀な成績で卒業し、統計学に詳しいマーク・ブラックシルさんなどです。カービーさんのルポは、この人たちの活動を主軸に展開されています。

自閉症は新種の水銀中毒ではという仮説を展開した2001年の論文以降、注目すべき米国各地で行なわれている研究から注目すべき報告を積極的に紹介したり、自分たちで行なった研究調査の結果も論文として発表しています。自閉症と水銀の関連性について調べたかったら、まずここからです。


繰り返しますが、この人たちが決して予防接種自体に反対しているわけではないことを強調しておきます。水銀の入っていない、一本一本使い切りの安全なワクチンをめざす団体です。
posted by iRyota at 18:47| Comment(0) | TrackBack(1) | 重金属 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月03日

ノルウェー: GFCFダイエットの臨床実験

グルテンとカゼインを完全除去するグルテンフリー・カゼインフリー・ダイエット、通称GFCFダイエットは、自閉症児の一部で症状が緩和され、教育がしやすくなる方法として、ノルウェーや英国で長い研究の歴史があります。この方法の理論的基盤となる尿中ペプチドの検査もノルウェー、英国、米国で行なわれるようになりました。

尿検査でペプチドに異常の見られた自閉症児20人を無作為抽出で二つの集団にわけ、一方だけは家庭でGFCFを行ない、それぞれ1対1の教育の場で一重盲験による観察を行ない、1年間の記録をまとめた論文が2002年に発表されました。ダイエットをしなかった集団でも一部で症状の緩和が見られる子はいましたが、ダイエットをした方の集団は1年間に渡って症状の緩和が続き、行動の変化と教育の成果に明確な差が出ました。

論文を読んでみて気づいたのは、教育関係者の協力によって長期的な調査が行なわれたことです。どの子がダイエットをしているのか知らされず、1年間の訓練の相手をして、記録をつけていたようです。

この論文は、ネット通販と同じようにクレジット・カードで30ドルはらう手続きをすれば、PDFをダウンロードできます。

著者: A.M. Knivsberg, K.L. Reichelt, T. Hoien, M. Nodland (2002).
題名: A Randomised, Controlled Study of Dietary Intervention in Autistic
 Syndromes
掲載誌: Nutritional Neuroscience (Taylor & Francis): 5.4. Pp. 251-261.


posted by iRyota at 06:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 生化学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月02日

希望の贈り物: 自閉症脳組織プログラム

死亡した自閉症児・自閉症者およびその家族の脳組織を研究に提供するプログラムが Autism Brain Tissue Program: The Gift of Hope です。

米国の政府機関が提供する資金を使い、米国自閉症協会 (ASA)、NAAR (National Alliance for Autism Research) [自閉症の研究を支援する国民連合、通称ナール]、UCデイヴィス校MIND研究所の共同プロジェクトとして運営されています(About the Program)。対象は北米に居住する当事者とその家族です。本人か近親者の許可に基づいて事前登録を行ないます。死亡事故があったらすぐに電話で連絡し、最寄りの医療機関において、数時間以内に脳組織の採取が行なわれます(Donner Information & Registration)。すでに20をこえる研究プロジェクトが始まっており、結果が発表されたものもあります(Research Projects)。

勿論、提供された脳組織を利用する研究者も募集しています。

スペイン語による情報もあります。

死亡した自閉症者や家族の脳組織を研究のために提供するという行為に不自然さや抵抗を感じる人もいます。そういう意見も尊重しつつ、提供を決意した人たちの意見も掲載されています。自閉症に関わる研究をしているかたは、是非ごらんください(Memories of Hope)。
posted by iRyota at 07:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 脳と神経 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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